【M高史】新谷仁美が好調の積水化学、2連覇へ「プライドもって」/クイーンズ駅伝
<M高史が行く クイーンズ駅伝取材レポ(3)>
「アスリート芸人」M高史がクイーンズ駅伝(27日、宮城県)の注目チームをご紹介! 今回は積水化学です。
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昨年のクイーンズ駅伝で初優勝を飾った積水化学。野口英盛監督は初優勝してからは連覇に向けての難しさも感じられているそうですが「今季は全体的に、中距離からマラソンまで『積水化学は強い』というのを目指していました」とお話しされました。
チーム状況に関して「うちの好材料としては横田(真人)コーチから新谷(仁美)の調子が良いと聞いています。彼女の爆走にみんな火がついてほしいですね。昨年は新谷が本調子じゃない中で、それでもあれだけ走ってくれて助かりました」と現在の好調ぶりが伝えられていた新谷選手は11月13日に行われた東日本女子駅伝でアンカーを務め、10キロを31分08秒の区間賞で東京の逆転優勝の立役者となりました。
野口監督は「チームでは田浦(英理歌)が勢いがあります。佐々木(梨七)は元々力がありますし、自覚も出てきました。鍋島(莉奈)はうちのキーポイントになってくる面白い存在ですね。昨年と同じやり方では勝てないので、いろんなことを考えていきたいです。4区が始まる前には、前にいたいです。1区がどういうレース展開になるかですね。やるからには連覇したいと思っているので、チャレンジャーの気持ちも必要です。そして、前年度の王者として、プライドを持って堂々とした走りができたらと思っています」と意気込みをお話しされました。
野口監督からも名前が挙がった佐々木梨七選手にお話を伺ったところ「一昨年、準優勝でチームみんな悔しい思いをしました。次こそは優勝と思って昨年は取り組むことができ、みんなで高め合う練習ができていたのが結果につながったと思います。緊張はありましたが、落ち着いて走ることができました。たすきをもらう時に新谷さんが『行けるよ!』と声をかけてくださって力になりました。初優勝のフィニッシュテープはうれしい気持ちでいっぱいでした」と初優勝を振り返りました。
「今シーズンは大きな大会には出場できましたが、出場しただけになってしまったので、結果、記録とも満足のいくものではなかったです。まだ力が足りていませんでした。昨年から継続して練習もできています。連覇がかかっていますが私たち自身も『2連覇しなきゃいけない』というのではなく『2連覇したい』という気持ちを大切にしたいです。昨年はアンカーで4秒差の区間2位でしたので、昨年と同じアンカー区間になれば区間賞を取りたいです」と昨年からさらに力を伸ばしている佐々木選手の走りにも注目ですね。
昨年の初優勝から、さらに現状打破し続けるセキスイフェアリーズの走りに注目です!
◆M高史(えむ・たかし)1984年生まれ。駒沢大学陸上競技部出身のものまねアスリート芸人。幅広い分野で活動するほか、陸上競技、駅伝関連で精力的な取材、執筆活動を行っている。フルマラソンのベストタイムは2時間40分34秒。