【M高史】資生堂150周年 頂点へ木村友香が「全力」みせるか/クイーンズ駅伝

  • (写真提供:資生堂ランニングクラブ)
  • (写真提供:資生堂ランニングクラブ)
  • 昨年5区区間賞の五島莉乃(写真提供:資生堂ランニングクラブ)
  • M高史が紹介します

<M高史が行く クイーンズ駅伝取材レポ(5)>

「アスリート芸人」M高史がクイーンズ駅伝の注目チームをご紹介!今回は資生堂です。

クイーンズ駅伝では、一昨年の12位から昨年は2位と一気に優勝が見える位置まで順位を上げてきました。資生堂・岩水嘉孝監督にお話を伺いました。

「昨年は優勝まであと1歩ということで、悔しさがある中でも手応えを肌で感じました。勝ちたいという思いの強いチームが優勝すると思いますので、昨年は1歩劣っていたのかなと思います。その中で今年は全員が口をそろえて『優勝したい』と言葉に出しています。昨年の反省をこの1年で、我々スタッフが教えるのではなく自身で課題を克服しようという姿勢が生まれました」と手応えを感じています。

昨年の5区で区間賞を獲得した五島莉乃選手。その後は1万メートルで世界陸上参加標準記録を突破、都道府県駅伝1区・区間賞、全日本実業団ハーフ日本人トップ、と快進撃を続け、この夏はオレゴン世界陸上にも出場しました。岩水監督は「昨年のクイーンズ駅伝がきっかけになったので、今年も駅伝をきっかけに1つ成長してほしいです。五島は1つのレースで自信がついて飛躍するタイプです。実はそこまですごくハードな練習はまだしていないのですが、練習以上のパフォーマンスを試合で出すことができる印象です」。

そして、岩水監督が「1人キーマンを挙げるとすると」と言って名前があがったのが木村友香選手。「木村の場合、世界選手権(2019年ドーハ大会)も出ていますし、レースでもそれなりに結果は出ていますが、練習ではものすごいことをやっています。練習を見ていたら試合でのパフォーマンスがまだ出しきれていないので、もっと走れるはずです。能力の高い選手ですので、自信をつけるきっかけを作ってもらいたいです」。

また昨年のアンカー高島由香選手にも期待を込めます。「一昨年は直前のけがで出られず、昨年はアンカーで悔しい思いをしました。チームが駅伝の予選を通れなかった苦しい時期からチームを支えてきてくれた存在です。高島に助けられたチームだと思っています」。今季は高島選手の調子も上がってきているそうです。

今年で創業150周年という資生堂。「会社の期待と声援を感じます。会社の150周年に花を添えるべくチャンスをつかみ取りたいです。ただ、私からは選手たちに『優勝するぞ』とは言っていません。私から言わなくても選手それぞれが本当に心の底から優勝したいというのを感じますね。全員がエースという気持ちで走ってもらいたいです」。昨年2位からの現状打破! 会社のメモリアルイヤーに頂を目指す資生堂の挑戦に注目です!

◆M高史(えむ・たかし)1984年生まれ。駒沢大学陸上競技部出身のものまねアスリート芸人。幅広い分野で活動するほか、陸上競技、駅伝関連で精力的な取材、執筆活動を行っている。フルマラソンのベストタイムは2時間40分34秒。