【ニューイヤー駅伝】Honda2連覇!エース伊藤欠場も安定感「6区区間賞がV」の法則崩した

  • 7区、木村慎がゴールし連覇を達成したHonda(撮影・横山健太)
  • 表彰台に設置された優勝旗(撮影・横山健太)

<陸上:第67回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)>◇2023年1月1日◇群馬県庁前発着(7区間100キロ)◇36チーム

Hondaが前回の初優勝から2連覇を達成した。連覇は史上7チーム目となった。4時間48分6秒(速報値)だった。2位に富士通が46秒差で続き、3位にはトヨタ自動車が入った。

エースの伊藤達彦がコンディション不良で欠場する中、Hondaは序盤から好位置につけ、中盤以降にトップに躍り出た。1区(12・3キロ)で小袖英人が首位と秒差なしの2位。2区(8・3キロ)でシ゛ャスティス・ソケ゛ットが7位に順位を落としたが、3区(13・6キロ)で川瀬翔矢が3位へ浮上。そして4区小山直城が先頭の三菱重工との25秒差を跳ね返し、首位に立った。

5区(15・8キロ)では東京五輪、世界選手権オレゴン大会300メートル障害代表の青木涼真が区間賞(45分47秒)の走りでリードを広げた。さらに6区(11・9キロ)で前回区間賞の中山顕が安定した走りで、2位の富士通に46秒差をつけてアンカー7区(15・7キロ)の木村慎へリレーした。木村は危なげない走りで、2年ぶりの王座奪還を目指した富士通の追随を許さず、ゴールテープを切った。

昨年まで10年連続で6区で区間賞を出したチームが優勝していたが、今回のHondaは6区で中山は区間2位(35分15秒)。トヨタ紡績の羽生拓矢に区間賞(34分58秒)を奪われたものの、そんな「勝利の法則」も崩す総合力の勝利だ。小川智監督は「エースの伊藤を欠いたけど、全選手が力をつけていたので信じていました」。7区間で区間賞は5区の青木だけだったが、その安定感は抜群だった。

今大会にはプロランナーの大迫傑(31=ナイキ)も出場。「Playing Director(プレーイング・ディレクター)」としてGMOインターネットグループの3区を走り、自身8年ぶりのニューイヤー駅伝で11人抜きの快走を披露。37分57秒の記録で区間2位に入った。