【世界陸上】駒大・大八木総監督「次につながる」アクシデントで入賞逃した山下一貴をねぎらう

  • 男子マラソン 22 キロ 付近を力走する山下一貴(右から4人目)(共同)
  • 男子マラソン 18 キロ 付近を力走する山下一貴(中央)(共同)
  • 男子マラソン レース終盤、「くさり橋」を力走する山下一貴(共同)
  • 男子マラソン 22キロ付近を力走する山下一貴(右)(共同)

<陸上:世界選手権>◇第9日◇27日(日本時間27日)◇ハンガリー・ブダペスト◇男子マラソン

日本歴代3位の2時間5分51秒の記録を持つ山下一貴(26=三菱重工)は、5位で走っていた40キロすぎに足がけいれんするアクシデントに見舞われ、2時間11分19秒で12位。日本勢として13年モスクワ大会5位の中本健太郎(安川電機)以来5大会ぶりの入賞を目前で逃した。

山下は箱根駅伝8度優勝を誇る名門駒大時代に、エースとして2年から3年連続で花の2区を走った。駒大の大八木弘明総監督もこの日のレースを都内でテレビ観戦。テレビ局の取材に「スタミナが大学時代からずばぬけていた」と期待していた。

残り2キロで5位まで順位を上げて、入賞とともに表彰台への期待が膨らんできた矢先のアクシデントで12位に終わったが、大八木総監督は「40キロすぎまで5位。本当に頑張りました。(足のけいれんも)最後の最後まであきらめないでゴールしてくれた。パリ(オリンピック=五輪)とか次につながるレースができた」と、無念の教え子をねぎらった。