【箱根駅伝】青学大・原監督「生中継…青学軍団でインパクトを」 太田蒼生ら別大マラソン挑戦へ
今月の第100回箱根駅伝を制した青山学院大(青学大)の原晋監督(56)が、2月4日の別府大分毎日マラソン(別大マラソン)に出場予定の太田蒼生(3年)、倉本玄太(4年)、白石光星(3年)へ「全国生中継ですから、青学軍団が走っていくことで多くの方にインパクトを与えたい。箱根駅伝だけでなく、『箱根から世界へ』という意味で、マラソンランナー育成にもつながる」と期待を寄せた。
全10区間による箱根駅伝は1区間あたりの距離が20キロを超えるため、青学大では30キロを走り切るための練習計画を立てているという。指揮官は「30キロのトレーニングを箱根駅伝までして、残りの1カ月ちょっとで(残りの)12・195キロをどう作っていくか」と思案。箱根駅伝への練習で培った脚力が土台にあるため、本番まで42・195キロを走るメニューは組まないと明かした。
1年前にはその手法が結果にも表れた。当時4年生だった横田俊吾(現JR東日本)は、同マラソンで2時間7分47秒の日本学生新記録を樹立。「横田も40キロを1発も走らずに2時間7分台で走った。夏合宿以降はマラソンをやることも念頭に置いて組み立てている。私たちとしては(例年)第1週の日曜の別大(マラソン)で箱根が終わりと捉えている」と指導方針に言及した。
箱根駅伝3区(21・4キロ)で日本人初の60分切りとなる59分47秒をマークした太田については、3月の東京マラソンを初挑戦の舞台とする可能性もあったが「今のところは考えていない。ペース設定が速すぎる」とし、まずは大分での出走を目指す意向を明言。「最近はタイムを狙う選手が多いが、陸上競技の原点は順位争い。大会で優勝することが本来の喜びです」と語り、選手たちへは順位を重視するように促す方針であることも打ち明けた。