【陸上】U20日本選手権V東京学館新潟・佐藤克樹、U20オリンピック育成競技者研修合宿参加
日本陸連が次世代アスリートを育成するプロジェクト「U20オリンピック育成競技者研修合宿」のメンバーに、東京学館新潟の男女200メートル高校王者コンビが選出された。200メートル男子でU20日本選手権を制した佐藤克樹(2年)と、200メートル女子で全国高校総体優勝の秋沢理沙(2年)だ。短距離の参加者は全国から男子4人、女子3人で、28日から12月1日の1回目を皮切りに計3度の合宿が行われる。将来の五輪出場を目標に据え、ステップアップの機会にする。【取材・構成 斎藤慎一郎】
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大きく飛躍した佐藤の24年の締めくくりに、次につながるルートが用意された。「合宿メンバーに選ばれてうれしいです」。3泊4日、国立スポーツ科学センターで行われる1回目はトレーニングのほか、測定、栄養やドーピング研修などもある。「ここまでしっかりした内容は受けたことがない」と楽しみにしている。
6月のU20日本選手権で優勝し、U20世界選手権(8月、ペルー)に初出場。準決勝に進出した。7月の全国高校総体の200メートルは2位だったが、自己ベストの20秒76を記録。高校トップレベルの実力を示した。「成長したシーズンだった」と振り返る。
その中で「大きな目標は五輪出場」と決意した。初めて世界を経験したことで意識が高まった。「いろいろな人がいた。日本ではあり得ない」。招集所で奇声を発したり、アップで逆走したり。衝撃を受けたが、面白くも思った。「積極的に自分を出さなければと思った。またこういう中で走りたくなった」。
東京学館新潟の田村和宏監督(45)は「トップアスリートの心構えを学んできてほしい」と期待した。佐藤は「一緒に参加する選手もレベルが高い。刺激になるし、学んだことすべてを今後につなげる」と高いモチベーションで臨む。
◆佐藤克樹(さとう・かつき)2007年(平19)6月3日生まれ、南魚沼市出身。陸上は北辰小3年から本格的に始める。六日町中1年から400メートルを始め、3年の全国中学大会で優勝。東京学館新潟では100メートル、200メートルが中心。24年は6月の県高校総体、北信越高校総体200メートルでいずれも大会新で優勝。180センチ、70キロ。