トライアスロン カトちゃんのここだけの話

とっておきのダイエット方法を教えます 食事制限は厳禁 鍛えて効果の高い部分とは/加藤友里恵

私事で恐縮なコラムですが、先日、健康診断を受けました。

アスリート時代はからだが資本の仕事だったので、年に1度は必ず健康診断を受けたり、体重、体脂肪測定は定期的にしていました。

しかしながら、最近は自分のからだよりも子ども達のことなどに必死で、自分のからだと向き合うことを怠っていました。

引退してそろそろ4年。なんと体重は7キロ、体脂肪は15%も増えていました。鏡を見るたびに情けなくショックを受け自分が嫌になりそうですが、自分の時間を確保して運動する時間もない現状。こどもを産んだからと言い訳にしていましたが、現実を受け止めて、アスリートの時に培ったノウハウをいかいし、いわゆるダイエットをすることにしました。

ダイエットというと食事制限や有酸素運動というイメージだと思いますが、私のダイエット方法は【日常生活動作で一工夫、ながらダイエット】です。

一工夫、少しの意識だけでもからだが変化するので、今日はその方法を共有したいと思います。

<1>食事制限はしない!

経験上、無理な食事制限をすると必ずからだとココロのバランスが崩れるので、ご飯はおいしく食べます。その中でも以下のことは実行します。

1.朝起きて、200~300ミリリットル水を飲みます。

朝、水を飲むことで腸の動きがスムーズになり便通を促し、自律神経の働きもよくなります。

2.朝ご飯にタンパク質をとります。

朝はついパンやご飯のみの炭水化物に偏りがちですが、卵や納豆を取り入れることで体温があがるのを促してくれるので代謝が上がり、集中力向上にもつながります。少しでも良いので取り入れてみてください。

3.野菜→汁物→主食の順番で食べます。

野菜と汁物はどちらが先でも良いですが、主食の前に食します。こちらは順番を変えるだけでこんなに効果があるのか?と思うほど、私はからだが軽くなる感覚があります。

4.空腹の時間も大切にする。こちらは正直、最近はやっていませんでした。

(常に何か食べていたので、これは太ります。笑い)アスリートの頃は、オフの日の午前中は何も食べないなどして、胃を休める時間も作っていました。

食べることは活力として欠かせないこと。しかし、現代人は過食とも言われています。胃が疲れていると、栄養が吸収されにくく、無駄なエネルギーも使います。空腹時間をつくることで消化機能が回復して便通も良くなるし、自律神経を整えるのにも有効です。

<2>がんばって運動はしない!

というより、やると決めて運動ができない状況の方は多いと思います。仕事が忙しく時間が取れない方、子育てに追われて自分の時間がない方など。そのような方は『運動したいのにできない』ことがストレスになってしまうので、がんばって運動しないことをおすすめします。

そこで、ここを抑えると代謝が上がるからだの場所があります!それは、『背中』です。

背中を動かして、僧帽筋・脊柱起立筋・広背筋などを鍛えていくと、褐色脂肪細胞も同時に刺激され、脂肪を分解する働きがあるとされています。背中を鍛え、動かすことは、ダイエット効果が高い上、背骨周辺は自律神経のひとつである、交感神経幹と呼ばれる神経の束が通っているのでこちらも自律神経も整うとされています。

以下、おすすめのエクササイズです。

1.両腕を上下に動かす【15回~30回】

おすすめのエクササイズ1
おすすめのエクササイズ1
おすすめのエクササイズ2
おすすめのエクササイズ2

ポイント:下に下ろした時に手のひらを外に向けること。

2.腕を伸ばし、手のひらをクルクルさせる【20回~30回】

おすすめのエクササイズ3
おすすめのエクササイズ3
おすすめのエクササイズ4
おすすめのエクササイズ4

ポイント:背筋を伸ばして、なるべく胸を張り、肩甲骨を寄せながら行う。

3.気付いたら背筋を伸ばして、おなかをへこめる!【5回~10回】

おすすめのエクササイズ5
おすすめのエクササイズ5

ポイント:壁際に立ちながらやるとより効果あり。

腕を伸ばして、呼吸を吸いながらおなかをへこめる。吐きながら、腕を下ろす。上記の運動を日常生活のちょっとした時に取り入れることをオススメします。少しの変化の積み重ねで、今日より明日の自分が好きになるように。

(加藤友里恵=リオデジャネイロ五輪トライアスロン日本代表)

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