松山英樹が2打差8位発進「少しでもいいプレーができるように」今季初の日本ツアー

  • 第1日、10番のティーショットを終えた石川。左は松山
  • 第1日、8番のティーショットを終え、石川遼(左)とラウンドする松山英樹(共同)
  • 第1日、6アンダーで首位の佐藤大平(共同)

<国内男子ゴルフツアー:ダンロップ・フェニックス>◇第1日◇14日◇宮崎県フェニックスCC(7042 ヤード 、パー71)◇賞金総額2億円、優勝4000万円◇晴れ、気温23・7度、東北東の風3・3メートル◇観衆2522人

今季初の日本ツアー出場となる松山英樹(32=LEXUS)は2打差の8位につけた。初優勝を狙う佐藤大平が7バーディー、1ボギーの65をマークして単独首位発進した。トップと1打差の2位には木下稜介、阿久津未来也、米ツアー通算2勝のアックシェイ・バティア(米国)ら6人。昨年覇者の杉浦悠太は70で回り36位で、前週優勝の石川遼と賞金ランキング1位の平田憲聖は71の48位となった。アマチュアで16歳の松山茉生(福井工大福井高)は75の79位だった。

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最大の注目組で主役となったのはやはり松山英だ。前週覇者の石川と新鋭のアマチュア松山茉との第1ラウンドで、5バーディー(1ボギー)を奪って67の8位と上々の出だし。「何ホールかはどたばたしたが、それなりのプレーはできた」と及第点をつけた。

想定外のスタートだった。10番の1打目は大きく左に飛び出して「びっくりした」。だが、幸運にも木に当たってフェアウエーまで出てくると、第2打は5番ウッドで3メートルにつけてバーディー。大きな拍手を浴びながら笑顔をのぞかせた。

以降は得意のショットがさえ渡る。16番ではフェアウエーから1メートル弱につけ、18番(パー5)は2オンに成功してバーディー。8番ではカラーからチップインで伸ばすなど小技も光った。調整不足で46位だった前戦のZOZOチャンピオンシップから黒宮コーチと連日スイングの改善に励み、今大会へ仕上げてきた。

今季は主戦場の米ツアーで2勝を挙げ、パリ五輪でも銅メダルと海外では結果を残してきた。日本のファンの前でも輝く姿を見せられるか。「少しでもいいプレーができるように頑張りたい」と意気込んだ。

○…2週連続優勝が懸かる石川は前半の17番で3パットのボギーをたたくなど、グリーン上で苦戦してイーブンパー止まりだった。「自分のプラン通りにプレーできたホールは少なかった」と悩ましげに話した。同学年の松山英と大観衆を引き連れて回ったが、苦戦し「もっといいプレーをしたいと思ったけど、逆をいってしまった。まだまだだなという感じ」と反省した。

○…前週大会で最終日最終組から6位だった佐藤が好調を維持して65で回り、首位スタートを切った。「ピンチらしいピンチはなかった。本当に好きなコース。いいイメージを持っている」と満足そうに話した。小学生の頃に観戦に訪れ、スーパースターのタイガー・ウッズ(米国)からボールをもらった思い出深い大会だ。「自分も(優勝者として)プレートに名前を載せられたら」と意欲を語った。