バーディー直後の2番で第1打を林に打ち込みボギーとしたが、以降は危なげなかった。13番でグリーン手前からの2打目を50センチに運ぶと、14番は左ラフから残り約125ヤードをピンそばにつけて連続バーディー。最終18番（パー5）では187ヤードの第2打を8番アイアンでピン手前4メートルに乗せ、イーグルも決めて大歓声を浴びた。

10年ぶりの大会制覇に向けて残り2日間に臨む。「初日にできたことができなかった部分もたくさんある。しっかり反省していければ」と話し、練習場に向かった。

○…新婚の蝉川がボギーなしの1イーグル、4バーディーで65と伸ばして8位から2位に浮上した。持ち前のショットを取り戻した。「学生の時より10キロ以上も体重が増えてパワーがついた」ことで球が左に曲がりがちだったが、ドライバーからウエッジまでシャフトをより硬いものに変更。「左にいかないセッティング」と納得した。3日にタレント久保葵さんとの結婚を発表。今大会も応援に駆けつけた存在に「横にいてくれる人がいるので、すごく頑張れる」と笑顔。今季初勝利をプレゼントするためにも「勝負できるように自分らしく」と引き締めた。

○…ただ1人、アマチュアで出場した16歳の松山茉が予選を突破した。第1日こそショットが乱調で75の79位と出遅れたが、この日は持ち前の飛距離を武器に67と巻き返してカットラインぎりぎりの58位で通過。「スタートから、いいショットを打てて緊張もなかった。気持ちを切らさず、できた」と安堵（あんど）の表情で話した。松山英と石川、憧れの2人と大観衆の中で回り「いろいろ本当にすごかった」と目を輝かせた。決勝ラウンドに向けては「2日間で2桁アンダーにしたい」と意気込んだ。