神野復活 青学大2年連続往路V/箱根駅伝往路詳細
<第92回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間107・5キロ)
青学大が2年連続の往路優勝を果たした。1区でトップに立つとそのまま一度も首位を譲ることなくゴールした。
- 往路優勝し指を突き上げゴールする青学大5区神野(撮影・江口和貴)
1区=21・3キロ(大手町〜鶴見中継所)
<区間記録は07年の佐藤悠基(東海大)の1時間01分06秒>
区間賞は青学大・久保田和真(4年=九州学院)で1時間01分23秒
【1キロ】2分47秒で通過。集団を引っ張るのは中央学院大・潰滝、中大・町沢
- 集団で帝国ホテル前を通過する1区の走者(撮影・横山元保)
【3キロ】8分32秒とハイペースで通過。集団はやや縦長に。引っ張るのは中央学院大・潰滝
【5キロ】14分13秒で通過。ハイペースにも遅れるチームはない。引っ張るのは中央学院大・潰滝、中大・町沢
【7・5キロ】中大・町沢が仕掛け先頭に出る
【8・1キロ】集団から法大・足羽が遅れ始める。先頭は再び集団に
【10キロ】28分38秒で通過。先頭集団は14チームに。東海大、城西大、大東大、順大、上武大、東京国際大、法大は後退
【11キロ過ぎ】V候補の一角、駒大・其田が集団から後退
【15キロ】先頭集団は13チーム。その中から関東学生連合・山口(創価大)がスパートも、すぐに集団に戻る
【16キロ】青学大・久保田がスパート。明大・横手が追いかける
【17キロ】青学大・久保田と明大・横手が先頭。3位集団先頭は中大・町沢。きれいな縦長に
【18・1キロ】青学大・久保田が強い! 明大・横手を突き放し独走へ。駒大は14位後退
【20キロ】青学大・久保田が快調なペースで通過。2位明大
【中継点】青学大・久保田が連覇へトップでタスキリレー。1時間01分23秒は歴代3位の好タイム。21秒差で2位明大。駒大は遅れた。青学大から1分49秒差の13位(14番目)でタスキリレー
(1)青学大 1時間1分23秒
(2)明大 +21秒
(3)中大 +38秒
(4)拓大 +38秒
(5)早大 +48秒
(6)中央学院大 +49秒
(7)東洋大 +52秒
(OP)関東学生連合 +52秒
(8)帝京大 +1分8秒
(9)日大 +1分10秒
(10)山梨学院大 +1分12秒
- 鶴見中継所で1位で一色(左)にたすきを渡す青学大・久保田(撮影・鈴木みどり)
2区=23・1キロ(鶴見中継所〜戸塚中継所)
<区間記録は09年のメクボ・J・モグス(山梨学院大)の1時間06分04秒>
区間賞は東洋大・服部勇馬(4年=仙台育英)で1時間07分04秒
【3キロ】山梨学院大・ニャイロが猛烈なスピードで先頭を追う。8分16秒のハイペースで11位から一気に3位まで浮上
【6・1キロ】山梨学院大・ニャイロが9人抜き。明大・木村を抜いて2位浮上! ニャイロはケニア出身、箱根駅伝初出場の1年生
- 新子安駅前を3位で通過する山梨学院大ニャイロ(撮影・横山元保)
【7・6キロ】東洋大・服部勇馬が3位明大・木村に並ぶ
【8・3キロ】青学大・一色がトップで横浜駅前を通過。26秒差で2位山梨学院大・ニャイロ。31秒差で3位東洋大
- 新子安駅前を先頭で通過する青学大・一色(撮影・横山元保)
【10・5キロ】駒大・工藤が5位集団へ浮上!
【12・8キロ】東洋大・服部勇馬が2位山梨学院大・ニャイロに追いつく。ニャイロ、負けじと並走
- 新子安駅前を4位で通過する東洋大・服部勇(撮影・横山元保)
【13キロ過ぎ】5位集団は駒大、帝京大、順大、早大、拓大、中央学院大、学生連合、日大の8チームに
【14キロ過ぎ、権田坂】1位青学大と東洋大、山梨学院大との差は約23秒に。4位は40秒遅れて明大。5位集団から早大が後退
【16キロ過ぎ】山梨学院大・ニャイロがスパート。東洋大・服部勇馬を突き放し単独2位浮上。5位集団からは駒大・工藤が8人抜きの快走で単独5位に
【19キロ】東洋大・服部勇と山梨学院大・ニャイロが激しい2位争い
【19・8キロ】東洋大・服部勇が山梨学院大・ニャイロを突き放し単独2位に
【中継点】青学大・一色がトップを守ってタスキリレー。23秒差で2位東洋大、58秒差で3位山梨学院大、1分以上遅れて4位明大、5位帝京大。駒大は6位、早大は14位に後退
(1)青学大 2時間08分56秒
(2)東洋大 +23秒
(3)山梨学院大 +58秒
(4)明大 +1分21秒
(5)帝京大 +2分18秒
(6)駒大 +2分20秒
(OP)関東学生連合 +2分25秒
(7)拓大 +2分33秒
(8)順大 +2分34秒
(9)中央学院大 +2分39秒
(10)城西大 +2分55秒
- 戸塚中継所で青山学院大2区一色(左)は、3区秋山にたすきを渡す(撮影・山崎安昭)
- 戸塚中継所で東洋大2区服部勇(左)は3区服部弾にたすきを渡す(撮影・山崎安昭)
3区=21・4キロ(戸塚中継所〜平塚中継所)
<区間記録は12年のO・コスマス(山梨学院大)の1時間01分38秒>
区間賞は青学大・秋山雄飛(3年=須磨学園)で1時間2分24秒
【5・4キロ遊行寺坂付近】青学大・秋山が快調なペースで飛ばす。2位東洋大との差を49秒に広げた。駒大が6位から5位に順位を上げた
【10キロ】1位の青学大・秋山は28分32秒の区間新も狙えるハイペースで飛ばす
【11・5キロ】駒大・中谷が山梨学院大・上田を抜いて3位浮上。その後並走
【14・3キロ茅ケ崎】青学大・秋山が1位で通過。1分15秒差で2位東洋大・服部弾馬。その差が開いた。2分20秒差で駒大と山梨学院大が並んで通過。3分16秒差で5位中央学院大、6位明大と中央学院大、8位拓大の順で通過。早大は約5分遅れ13位で通過した。関東学生連合(OP参加)は14番目に後退
【17・8キロ】山梨学院大・上田健太が駒大・中谷を振り切って再び単独3位に。上田は上田誠仁監督の息子
【18・1キロ湘南大橋】1位青学大と2位東洋大との差が1分27秒に開く
【中継点】青学大・秋山が首位を守ってタスキリレー。3時間11分20秒は昨年を上回るタイム。1分35秒遅れて2位東洋大、3位山梨学院大、2秒差で4位駒大
(1)青学大 3時間11分20秒
(2)東洋大 +1分35秒
(3)山梨学院大 +2分46秒
(4)駒大 +2分48秒
(5)中央学院大 +4分11秒
(6)帝京大 +4分59秒
(7)拓大 +5分3秒
(8)城西大 +5分13秒
(9)日体大 +5分35秒
(10)順大 +5分38秒
- 戸塚中継所で欽ちゃん走りのポーズを見せる萩本欽一(撮影・山崎安昭)
4区=18・5キロ(平塚中継所〜小田原中継所)
<区間記録は15年の田村和希(青学大)の54分28秒>
区間賞は青学大・田村和希(2年=西京)で55分17秒
【8・9キロ二宮】1位青学大と2位東洋大の差は1分52秒
【15・3キロ酒匂橋】1位青学大と2位東洋大の差は2分9秒に広がった。3分44秒遅れて駒大と山梨学院大
【中継点】青学大がトップを守ってタスキリレー。2分28秒差で2位東洋大
(1)青学大 4時間6分38秒
(2)東洋大 +2分28秒
(3)山梨学院大 +3分34秒
(4)駒大 +3分59秒
(5)中央学院大 +6分10秒
(6)順大 +6分14秒
(7)早大 +6分23秒
(8)日体大 +6分37秒
(9)城西大 +6分44秒
(10)拓大 +6分55秒
- 青学大は3区を走る秋山雄飛から4区の田村和希にタスキを渡す(撮影・山崎哲司)
- 小田原中継所で1位で神野(奥)にたすきを手渡す青学大・田村(撮影・鈴木みどり)
5区=23・2キロ(小田原中継所〜芦ノ湖ゴール)
<区間記録は15年の神野大地(青学大)の1時間16分15秒>
区間賞は日大・キトニー(4年=カンビ・マウエ)で1時間18分24秒
【5キロ箱根湯本】青学大・神野は1キロ3分前後のペースで通過。2位東洋大・五郎谷との差は2分34秒。神野が6秒差を広げた
【9・4キロ大平台】青学大・神野は依然快調なペース。2位東洋大との差を2分46秒に広げた。駒大が3位浮上、山梨学院大は4位後退。早大が5位まで順位を上げた
【10・2キロ】東海大・宮上が5人抜きで13位から8位浮上
【14・0キロ小涌園前】大歓声の中を青学大・神野が歯を食いしばって力走。2位東洋大・五郎谷との差を3分13秒に広げた。3位は駒大。青学大との差は4分52秒。4位は山梨学院大、5位は早大。東海大・宮上は迫力十分の走りで7人抜き、6位に浮上
【17キロ】日大・キトニーが東海大・宮上を抜いて6位浮上。9人抜き!
【18・2キロ芦之湯】青学大・神野と東洋大・五郎谷との差はわずかに広がって3分15秒
【21・7キロ】大鳥居を青学大・神野が通過。同僚から給水を受けガッツポーズ
【往路ゴール】青学大・神野が昨年に続き笑顔でゴール! 3分4秒差で2位東洋大
(1)青学大 5時間25分55秒
(2)東洋大 +3分4秒
(3)駒大 +5分20秒
(4)山梨学院大 +7分29秒
(5)早大 +8分22秒
(6)日大 +8分32秒
(7)順大 +9分43秒
(8)東海大 +9分50秒
(9)帝京大 +10分41秒
(10)拓大 +11分46秒
(11)城西大 +11分46秒
(12)東京国際大 +12分11秒
(13)日体大 +12分17秒
(14)中央学院大 +12分23秒
(OP)関東学生連合 +13分5秒
(15)神奈川大 +14分40秒
(16)中大 +15分12秒
(17)明大 +17分27秒
(18)上武大 +18分41秒
(19)法大 +19分58秒
(20)大東大 +22分53秒
- 5区早川口前を先頭で通過する青学大・神野(撮影・横山元保)
- 水を受け取る青学大・神野(撮影・横山健太)
- 5区早川口前を3位で通過する山梨学院大・前田(撮影・横山元保)
- 5区早川口前を4位で通過する駒大・大塚(撮影・横山元保)
- 5区早川口前を通過する日大・キトニー(撮影・横山元保)
- 5区早川口前を13位で通過する東海大の宮上。この後、山登りで力走する(撮影・横山元保)
- 5区大平台を2位で通過する東洋大・五郎谷(撮影・横山健太)
- 2年連続の往路優勝に貢献した青学大5区の神野(右)は原監督と握手(撮影・松本俊)
選手変更
青学大は1区に久保田を起用。明大も1区に1万メートル27分台の快足ランナー、横手を配置した。青学大の5区・神野は変更なし。東洋大は3区に服部弾馬を入れた
展望など
青学大が優勝争いの本命。全日本を制した東洋大と前回2位の駒大が追う。青学大は2区の一色、5区の神野、7区の小椋ら前回の優勝メンバーが多数残る。東洋大はエース服部勇を2区に据え、弟の弾馬は補欠から3区に投入した。駒大は往路重視。1区に其田、2区に工藤、3区にエース中谷を並べた。早大は2区の高田ら前回経験者も多く、3強を崩す可能性も。出雲2位の山梨学院大、前回4位の明大、出雲、全日本とも5位の東海大も上位をうかがう
◆出身別データ 登録選手334人の出身高校をみると最多は西脇工(兵庫)の11人で、豊川工(愛知)伊賀白鳳(三重)が9人、西京(山口)8人、浜松日体(静岡)7人、佐久長聖(長野)須磨学園(兵庫)大牟田(福岡)6人。出身高校に基づく都道府県別では兵庫の25人が最多で、千葉県の23人、愛知の22人という順。また、奈良県は唯一の0だった。
- スタート前の読売新聞本社前
- 大手町を一斉にスタートするランナー(撮影・横山健太)