不来方が16強 司令塔中田が多彩な攻撃披露

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー):不来方2-0高知>◇男子2回戦◇6日◇東京・調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ

不来方(岩手)は2戦連続のストレート勝ちでチーム記録に並ぶベスト16を決めた。司令塔のセッター中田拓斗主将(3年)が多彩な攻撃を披露。高知との我慢比べを制した。

2セットとも中盤まで競り合ったが、同点に追いつかれても主導権は手放さなかった。就任初年度の同校OB高橋新哉監督(38)は「サーブでプレッシャーをかけ、どんな状況でも我慢してこらえた」と選手たちの成長を認めた。エース藤原龍之介に、佐藤生真(いくま)、下平修也、菊池瑛斗の左利き3人を加えた先発の4人は2年生。中田主将は「(攻撃の)バリエーションを多く持っているのでクイックを多めにして(相手の)ブロックに的を絞らせないようにしました」と試合を振り返った。

高橋監督に全国2勝をプレゼント。1日2試合になる今日7日の3回戦は東福岡と戦う。開会式で選手宣誓し、波に乗る中田主将は「持っているかも」とノリノリ。高橋監督は「これから分析して作戦会議を開きたい。各学年に軸になる選手がいるのが強み。ミスをしないでしつこくやりたい」とチーム記録更新から一気にセンターコート(4強)進出を狙う。【佐々木雄高】