花園かけ関東最後の枠、国学院久我山か東海大相模か

  • 28日の決勝進出を決めた東海大相模の選手たち(撮影・平山連)
  • 国学院久我山-東京農大二。後半21分、中央突破してトライを奪い喜ぶ国学院久我山の選手たち(撮影・平山連)
  • 東海大相模-専大松戸。前半17分、左サイドを突破してトライを奪う東海大相模の選手たち(撮影・平山連)

関東地区の花園の最後の1枠を争う決勝(28日)で、国学院久我山(東京)と東海大相模(神奈川)が対戦することになった。

第100回全国高校ラグビーの関東地区のブロック代表決定戦準決勝が22日、埼玉・熊谷グラウンドで行われた。埼玉を除く7都県の2位チームによって21日から始まった代表決定戦は28日の決勝を残すのみ。勝者が100回記念大会として開催される大会への切符を手にする。

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3大会ぶりの花園出場を目指す国学院久我山は、8日の東京都代表決定戦第2地区決勝で早実に7-30で敗れた。1週間後の15日には第1地区で準優勝した本郷との決定戦に17-14で競り勝った。今大会では21日の1回戦で東海大甲府(山梨)に59-0、22日の準決勝で東京農大二(群馬)に55-5に圧勝して、あと1勝までたどり着いた。

今月は、1日の都予選準決勝を皮切りに既に公式戦5試合を戦っている。4週で6試合をこなす強行軍について、土屋謙太郎監督は「チーム全員で戦う」と強調。関東ブロック代表決定戦でゲームキャプテンを務めているCTB鈴木翔(3年)は「良い準備をして決勝に臨みたいです」と意気込みを見せた。

5大会ぶりの花園出場を目指す東海大相模(神奈川)は、神奈川県予選決勝で前回花園優勝の桐蔭学園に17-19と惜敗した。三木雄介監督は「結果が全て。惜しかろうが、2点足りなかったということ」。吉田輝雅主将(3年)も「(桐蔭学園戦は)チャンスのところで(トライを)取り切れなかったので」と気持ちを切り替え、関東ブロック代表決定戦に気合十分で臨んだ。

シード校として臨んだ22日の初戦の準決勝では、神奈川県予選決勝から大幅に先発メンバーを変更した。専大松戸(千葉)に2トライを許すも、9トライを奪い61-10と大勝。主力を温存する形での勝利に三木監督は「花園は30人メンバー登録ができる。誰が出ても変わらないプレーができるのは大きい」と全国の舞台を見据えた。

決勝で対戦する国学院久我山とは交流が盛んで、9月には練習試合(25分2本)を行い7-7だった。吉田主将は「(国学院久我山は)FWが大きくて強い」と警戒。三木監督は「久我山の土俵でやらず、ウチの戦い方に持って行けるかが勝敗の鍵」と決勝戦の展望を語った。【平山連】