天理は逃げ切り許し花園逃す「成長できた」関口主将

  • 前半、攻め込む天理(左)と守る報徳学園(撮影・松本航)

<全国高校ラグビー近畿ブロック代表決定戦:報徳学園15-7天理>◇23日◇決勝◇大阪・花園ラグビー場第2グラウンド

第100回全国高校大会(12月27日開幕予定、花園)を記念して設けられた近畿代表1枠をめぐる戦いで、2大会ぶり64度目となる花園を目指した天理(奈良2位)が涙をのんだ。

前半から激しく体を当てて前に出たが、相手の防御に阻まれ0トライ。0-12の後半11分に左ラインアウトからモールでトライを奪い、5点差に追い上げたが、逃げ切りを許した。

8日の奈良県予選決勝では、前年度花園準優勝の御所実に14-19で敗れた。

だが、今大会では1回戦で和歌山工、準決勝では全国制覇の経験がある大阪桐蔭を破り、確かな力を示した。FW関口大輔主将(3年)は悔しさをかみしめ「花園で御所と戦って、勝つと意識していた。天理のラグビーは歴史がある。監督、ヘッドコーチの下でラグビーだけではなくて、1人のプレーヤーとしても成長できた」と仲間に感謝した。【松本航】

◆全国高校ラグビー第100回記念大会出場校数 例年より12校多い63校が出場。各都道府県地区優勝校51校に加え、91~99回大会の各予選で参加校数上位の愛知、埼玉、福岡に1枠ずつ、全国9地区(北海道、東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州)に各1枠が与えられる。地区代表は各都道府県地区予選2位のチームによって争われた。