東京成徳大高笑顔と涙、桜花対策出し切った24点差

  • 桜花学園対東京成徳大高 第1Q、シュートを放つ東京成徳大高・須田(C)JBA

<バスケットボール・SoftBankウインターカップ全国高校選手権:桜花学園89-65東京成徳大高>◇女子決勝◇28日◇東京体育館

女子は桜花学園(愛知)が連覇を達成し、歴代最多23度目の優勝を果たした。ナイジェリア人留学生オコンコ・スーザン・アマカ(3年)が、決勝戦では大会最多となる53得点を記録するなど、89-65で東京成徳大高(東京)を下した。

4回目の頂点には届かなかった。24点差の敗戦。東京成徳大高の選手たちは試合後のベンチで肩を抱き合い、笑顔で涙を流していた。「最後は笑って終わろうと…。桜花を倒すために練習してきたことは出し切りました」。山田主将の表情にも充実感があふれた。

第1Qで9点リードされたが、相手の得点源の江村、オコンコのホットラインにプレッシャーをかけ第2Qは互角。しかし、後半はゴール下のオコンコへのパスを防ぎ切れなかった。

昨年の全国高校総体3回戦で桜花学園に69-112の大敗。以来、5人が速く、機能的に動くランニングバスケに磨きをかけてきた。「43」から「24」に減った点差が成長の証しだ。

「桜花さんの第1プランをつぶせたところがあった。選ばれし者と選ばれなかった者の戦い。交代した選手もベンチメンバーも最後までよく戦った」。遠香監督は11年ぶりに決勝舞台に立った教え子をたたえた。