福岡大大濠が28年ぶりV 残り15秒で3点差、帝京長岡の攻撃防いで勝利

  • 福岡大大濠対帝京長岡 第2Q、攻め込む福岡大大濠・岩下(右)(撮影・滝沢徹郎)

<バスケットボール・SoftBankウインターカップ全国高校選手権:福岡大大濠59-56帝京長岡>◇男子決勝◇29日◇東京体育館

福岡大大濠(福岡)が、初優勝を目指した帝京長岡(新潟)を破り、93年以来28年ぶり3度目の優勝を飾った。

【スコア】ウインターカップ2021>

前半は外からのシュートで攻めながら、果敢にリングへドライブする攻撃で主導権を握った。

第1Qで14-9でリードすると、第2Qは205センチの帝京長岡の留学生コネのブロックショットで得点を阻まれた。それでも、粘り強い守備で相手をロースコアに抑えながら、勝機をうかがい28-25で折り返した。

後半も終盤まで一進一退の攻防が続いたが、第4Q残り1分25秒に岩下が3点シュートで55-54と逆転。残り30秒で1点差に迫られたが、最後まで攻める姿勢を失わず、残り15秒で岩下のドライブからこぼれ球を湧川が決め3点差。そのまま相手の攻撃を防ぎきって勝利した。

10年3月に就任した片峯聡太監督(33)は、育成と強化をテーマに「勝つ中で将来性を感じさせる育成」を目指してきた。

東京オリンピック(五輪)に出場した男子日本代表のように、世界と戦える選手を送り出すことに力を注ぎながらインターハイで2度優勝。今回のチームもU-19日本代表の岩下准平(3年)を中心に、自分で考え、どこからでも点が取れるオールラウンダーを多く擁して、留学生に頼らず勝ち抜いてきた。指導10年を経て、ウインターカップでついに日本一を獲得した。