【高校バスケ】京都精華・72歳山本コーチ「48年分の感激」教員、教頭、校長、理事長歴任

  • 京都精華学園対札幌山の手 優勝を決め抱き合う京都精華学園・ディマロ・ジェシカ(左)とイゾジェ・ウチェ(撮影・河田真司)
  • 京都精華学園対札幌山の手 第2Q、ゴール下で競り合う京都精華学園・八木(左)と札幌山の手・野原(撮影・河田真司)
  • 女子優勝を決め、降り注ぐテープシャワーの中でトロフィーを掲げながら写真に納まる京都精華学園の選手たち(撮影・河田真司)

<バスケットボール・SoftBankウインターカップ全国高校選手権:京都精華学園99-81札幌山の手>◇女子決勝◇28日◇東京体育館

京都精華学園が、2年連続の決勝舞台で初優勝を飾り、昨年準Vの悔しさを晴らした。

「48年、子どもたちの才能を信じてやってきた。子どもたちが結果を出し、感激でいっぱい」。山本綱義コーチは言葉を詰まらせた。

京都精華学園とのつながりは、大学時代に始まった。同校事務職のアルバイトをしながら同志社大に通学。卒業後に教員になり、本格的にバスケ部を教えるようになったのが48年前だった。教頭、校長、理事長となってもバスケ部の指導は継続。現在の中高一貫のスタイルを作り上げた。

「1回戦も勝てない時期が長く続いた。いろんな教えを受け、1ミリずつ成長すればと思ってやってきたが、気が付いたら、これだけ高いところに来ていた」。この日の先発5人のうち4人が同校中学からプレー。中、高と見てきた選手たちが悲願の優勝をもたらしてくれた。妻が寮母を務める寮で、ウチェ主将ら留学生の面倒をみるなど、日々の努力を実らせた。

「72歳になったんで、優勝したら辞めるつもりだったんですが、なかなか辞められません」。喜びの会見で、うれしい悩みを打ち明けた。

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で生放送。

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