【高校バスケ】福岡第一の森田空翔「先生に1番怒られた」一般入試組が優勝に貢献

  • 福岡第一対福岡大大濠 第3Q、選手に指示を出す福岡第一・井手口監督(撮影・鈴木みどり)
  • 福岡第一対福岡大大濠 試合後、健闘をたたえ合う両選手たち(撮影・鈴木みどり)
  • 記念撮影で隣に座る優勝の福岡第一・井手口監督(左)と福岡大大濠・片峯監督(撮影・鈴木みどり)
  • ウインターカップ優勝の福岡第一と準優勝の福岡大大濠の選手たちは一緒に記念撮影(撮影・鈴木みどり)
  • ウインターカップで優勝し、選手に胴上げされる福岡第一・井手口監督(撮影・鈴木みどり)
  • 優勝し、記念撮影で笑顔の福岡第一の選手たち(撮影・鈴木みどり)

<ウインターカップ2023全国高校バスケットボール選手権::福岡第一63-53福岡大大濠>◇29日◇男子決勝◇東京体育館

前回準優勝の福岡第一が、福岡大大濠との“福岡決戦”を制し、4大会ぶり頂点に立った。

福岡第一の森田空翔(くうと、3年)は本来、3点シュートを持ち味とするが「今大会はディフェンスを頑張った」。毎試合のように相手のエースをマーク。178センチの身体を張って奮闘した。

スポーツ推薦で入部したチームメートが多い中で、「僕はみんなと違い、一般入試で入った」。長崎県佐世保市・広田中出身。4年前の連覇達成に貢献した河村勇輝(22=現B1横浜BC)に憧れ、バスケの名門福岡第一に進んだ。入部してみると、同学年だけで40人を超える大所帯。「河村選手の影響で、僕らの代はとくに部員数が多かった。顔を見ただけでもみんなバスケがうまそう。『来るところを間違えた』と思った」と振り返る。

それでも「3年間、やり抜こう」と決意。猛練習を重ねた。2年時から徐々に起用され、1年前のウインターカップではベンチメンバー入り。最上級生になるとレギュラーの座をつかんだ。

決勝ではチームで2番目に多い14得点、さらには5スチールをマークした。「井手口先生に怒られるのもこれが最後という気持ちで集中した。先生に1番怒られてきたのは自分。いつも『くそっ』と気持ちでやってきた。頑張ってきて良かった」。金メダルを手にし、充実感に浸った。【奥岡幹浩】