【塚本清彦】八村塁と協会の対立背景「文化の違い理解必要」今後、最もやってはいけないことは…

  • 11月、スパーズ対レイカーズ シュートを放つレイカーズ八村(ロイター)
  • 11月、スパーズ対レイカーズ スパーズのケルドン・ジョンソン(左)と競り合うレイカーズ八村(ロイター)
  • 会見終了後、トム・ホーバス監督と八村塁について語る渡辺(撮影・横山健太)
  • 会見終了後、トム・ホーバス監督と八村塁について語る渡辺(撮影・横山健太)

バスケットボール男子日本代表のエースで、世界最高峰の米NBAで活躍する八村塁(26=レイカーズ)が、日本協会(JBA)に対する不信感をあらわにしている。

28日には、代表のチームメートである渡辺雄太(B1千葉ジェッツ)が確執の発端について説明し「誰が悪いとかではない」と“仲裁”に入った。バスケットボールコメンテーターの塚本清彦氏(63)が騒動の背景を、ひもといた。

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一連の騒動の要因は、ひと言でいえば「文化の違い」が大きいだろう。日本などアジア圏では平等の精神が重視されるが、米国は格差社会。特に米プロスポーツの世界では、格差があって当然というカルチャーが存在する。

NBAのスーパースター、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)が米代表チームに参加する際には、リムジンでの移動や宿泊先のスイートルーム利用などが、球団から協会に要求される。八村も現在、その名門チームでスタメンを張る立場。環境や立ち位置に見合う権利として、特別な食事や宿泊先を求めることは決してわがままではない。

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