【バスケ】B1仙台の星野曹樹、葛藤を乗り越え古巣に成長した姿見せる

  • 10月5日、仙台対横浜BC 3点シュートを放つB1仙台・星野(撮影・浜本神威)
  • 古巣戦を前に、チーム練習で汗を流すB1仙台・星野(撮影・浜本神威)

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B1仙台89ERSのSF星野曹樹(27)が、30日からの古巣・群馬クレインサンダーズとの2連戦に燃えている。

今季は、「結果にこだわる」という強い思いで新天地仙台へ移籍した。だが思うような成績はまだ残せていない。チームがホーム初勝利を挙げた10月26日の越谷戦で、星野はその胸の内を明かしていた。「仙台に来た理由は、プレータイムがしっかり獲得できると思ってのこと。けがから始まって、シュートも入らず、なかなか出番もなくて。フラストレーションはたまっています」。プレシーズンマッチでは5試合に出場し、1試合平均10分以上の出場で3・6得点。「プレシーズンの中で見えてきたものがあった」はずだった。

今季ここまで10試合に出場し、平均プレータイムは6分52秒。献身的な守備や高い身体能力で存在感は示すが、0・2得点、1・2リバウンドと数字上の結果は表れていない。越谷戦では敵陣へ先頭を切って走ったが、ボールが回って来ず感情をあらわにした場面もあった。その場面については「おとりになったと思えばありかな」と割り切ったが、「ファイト1つできるのはプレータイムがあるからこそ。結果を出すために勝ち取らなきゃいけない。なかなか勝ち取れない自分がいる」。責任の所在は自身に置いていた。

葛藤を乗り越えて、古巣に成長した姿を見せる。群馬で昨季まで2シーズン過ごしたが、ベンチ外の試合も多かった。だからこそコートに立つ姿を見せたい。「なかなか群馬のために尽くせることがなかった。仙台89ERSの選手としてしっかりコートに立って、今の群馬の選手と戦っている姿を見せることが一番」。仙台の星野曹樹として、かつて支えてくれた仲間を迎え撃つ。【浜本神威】