【スピードスケート】高木美帆1500m優勝、開幕2連勝も「まだしっくりきてない」W杯第2戦

  • 女子1500 メートル  滑走する高木美帆=北京(共同)
  • 女子1500 メートル  滑走する高木美帆=北京(共同)
  • 女子1500 メートル のレースを終えた高木美帆=北京(共同)
  • 女子1500 メートル  滑走する堀川桃香=北京(共同)
  • 女子500 メートル  滑走する稲川くるみ。12位となった=北京(共同)
  • 女子500 メートル  滑走する稲川くるみ。12位となった=北京(共同)
  • 女子1500 メートル  滑走する堀川桃香=北京(共同)
  • 男子500 メートル  滑走する森重航=北京(共同)
  • 女子500メートル  滑走する吉田雪乃(共同)
  • 女子500メートル  滑走する吉田雪乃(共同)
  • 男子500 メートル  滑走する米国のジョーダン・ストルツ=北京(共同)
  • 男子1500 メートル  滑走する米国のジョーダン・ストルツ=北京(共同)

スピードスケートのワールドカップ(W杯)第2戦は29日、北京で開幕し、女子1500メートルは世界記録保持者の高木美帆(TOKIOインカラミ)が1分55秒07で優勝した。開幕2連勝で1000メートルなどと合わせて通算32勝目。堀川桃香(富士急)は15位だった。

高木は淡々と開幕2連勝を果たした。4つの通過タイム全てがトップの完勝。この種目は昨季から出場レースで負けがない。それでも満足はせず「まだ滑り方がしっくりきていない。そこを探してやっていきたい」と第一人者の風格を漂わせた。

今季は出足が鋭い一方、中盤以降の加速に物足りなさを感じているという。この日も300メートルを25秒0と上々のタイムで通過しながらも1分55秒台前半でゴール。本来の力からすれば、もっと縮められそうだ。最大の目標とする来年3月の世界距離別選手権に向け、試行錯誤している。

日本、中国と続くW杯の前半は時差などの関係からアジア勢に有利な状況で、欧米の選手のコンディションがまだ整っていないのも明らか。「今のタイム差は危機感を持つのに十分。モチベーションの維持が難しいと感じることはない」。日本のエースは慢心せず、戦い続ける。

女子500メートルは21歳の吉田雪乃(寿広)が37秒68で優勝した。2レース実施の第1戦に続く通算2勝目。稲川くるみ(光文堂インターナショナル)は12位。

男子の500メートルは日本記録保持者の新濱立也(高崎健康福祉大職)が34秒44で3位となり、2022年北京冬季五輪銅メダルの森重航(オカモトグループ)は11位。1500メートルは一戸誠太郎(ANA)が日本勢最高の9位だった。ジョーダン・ストルツ(米国)が500メートルは34秒27で第1戦から3連勝、1500メートルは1分43秒94で2連勝とした。