【バスケ】三屋会長が渡辺雄太の“勇気”に感謝「あれだけ覚悟をもって…」協会の対応は謝罪

  • 取材に応じた日本バスケットボール協会の三屋裕子会長(撮影・藤塚大輔)

日本バスケットボール協会(JBA)の三屋裕子会長(66)が30日、NBAの八村塁(26=レイカーズ)から協会や日本代表の体制が批判されていることを受け、都内で騒動後では初めて取材に応じた。

今月13日から騒動が続く中、同協会は29日に三屋会長名で声明を発表。この日は「集中できる環境をつくることが私の責任」と語り、協会内に八村ら海外選手の窓口となる役割を新設することやアスリート委員会の活性化などの改善策を打ち出した。

28日には昨季まで6季にわたってNBAでプレーした渡辺雄太(30=千葉ジェッツ)が自ら報道陣への説明の場を設定。“仲裁役”として事態の収束に動いていることを明かした。

これには三屋会長も「彼もNBA選手でやってきたから八村選手の気持ちも分かる。我々が言えないようなバランスで発言してくれて、彼の思いが伝わってきた。あれだけ覚悟をもって発言してくれた」と感謝。渡辺の勇気ある発言もあり「集中してバスケットをやりたいだろうと(思った)。私ができることは、ここでしっかり組織としての考え方をお伝えして、彼らがいかに集中できる環境をつくってあげられるか」と思い至ったという。

ただ、協会のトップとしての対応を、八村の発言から2週間が経過して行ったことは謝罪。「皆さんから『遅い』と言われることは十分分かっていた。本当にすみません。『JBAは何をしているんだ』という批判は、私も甘んじて受けます」と神妙に語った。