ラグビー

エディー準備力光る、NZ戦想定し逆算/沢木敬介

<ラグビーワールドカップ(W杯):イングランド19-7ニュージーランド>◇準決勝◇26日◇横浜・日産スタジアム

イングランドが前半からスクラム、ラインアウトと強みを出して主導権を握った。劣勢になりながらも規律を乱さずペナルティーも犯さないNZはさすが。それでも、セットピースで優位に立つというゲームプラン通りに戦ったイングランドが勝ちきった。

イングランド対ニュージーランド ニュージーランドに勝利し決勝進出を決め、笑顔のイングランド・ジョーンズHC(右)(撮影・鈴木みどり)
イングランド対ニュージーランド ニュージーランドに勝利し決勝進出を決め、笑顔のイングランド・ジョーンズHC(右)(撮影・鈴木みどり)

SOにファレルでなくフォードを起用したのも、成功だった。イングランドのキックは、どれも素晴らしかった。NZはノータッチキックでアンストラクチャー(陣形が整わない状態)を作りたかったが、イングランドのプレッシャーなどでタッチキックを蹴らされていた。あのNZでも、勝ち続けるのは難しい。

エディー(・ジョーンズ監督)は目標から逆算して準備をするのが得意。今大会も組み合わせが決まった時点で、準決勝のニュージーランド戦をターゲットにしたはずだ。選手の調子はもちろん、すべてのピークを合わせた。完璧とはいわないが、そういう準備をしたからこその勝利だった。(前サントリー監督)

◆沢木敬介(さわき・けいすけ)1975年(昭50)4月12日、秋田県男鹿市生まれ。秋田経法大付(現明桜)高—日大を経て98年にサントリー入り。SO、CTBとして活躍した。06年から6年間、サントリーでコーチを務め、13年にU—20日本代表監督に就任。15年W杯ではコーチとして南アフリカ戦勝利に貢献した。16年にサントリー監督に就任してトップリーグ連覇後、昨季限りで退任した。

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