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SNOW_BOARDスノーボード

スノーボードとは

1枚の板上にサーフィンのような横乗りスタイルで雪上を滑走する競技。1998年長野大会で男女ハーフパイプ(HP)と大回転が正式競技となった。2002年ソルトレークシティー大会では大回転から2人同時に滑るパラレル大回転に変更され、06年トリノ大会で複数人が同時に滑るスノーボードクロスが追加。14年ソチ大会からスロープスタイル、18年平昌大会ではビッグエアが加わった。パラレル大回転とスノーボードクロスは着順で争い、ほかは採点競技。HPの平野歩夢のようにスケートボードやサーフィンと兼ねる選手も多い。

種目

男女HP、パラレル大回転、スノーボードクロス、スロープスタイル、ビッグエア
スノーボードクロス混合団体

競技の見どころ

世界で競技人口が増えるにつれ、五輪種目も徐々に増えてきた。「Xゲームズ」のような賞金大会が多く、他の種目のようにW杯の成績が五輪メダルに直結しない。HPはアクロバティックな演技、クロスは駆け引きやスピード感が魅力。いずれの種目も理屈抜きで楽しめる。

ルールと競技の見どころ

【ハーフパイプ(HP)】 長さ約160メートルの、 パイプを半分に切ったようなU字形の斜面を左右に滑り降りながら、縁から飛び出した際に行う空中演技で競う。1度の滑走で5~6回のトリック(技)が行われ、その内容やジャンプの高さなどを採点して優劣を競う。審判員は計6人。1人100点満点で採点し、最高点と最低点を除いた4人の平均点が得点となる。
軸を斜めにずらして横1回転半(540度)に縦1回転を加えた技を「コークスクリュー(コーク)」と呼ぶ。縦2回転にすると「ダブルコーク」となりトップ選手の主流だが、平野歩夢は昨年12月、史上初めて公式戦でトリプルコークに成功。横4回転(1440度)する間に縦3回転する「トリプルコーク1440(フォーティーン・フォーティー)」を披露した。ちなみに縦回転を「フリップ」という。

◆勝ち上がり方式
予選の12位までが決勝に進出。予選は2回、決勝は予選の成績下位の選手から3回滑走し、それぞれ最も高い得点が採用される。

【パラレル大回転】 アルペンスキーのように旗門の設置されたコースを滑り降り、タイムを競う。「パラレル」とは、2選手が並行するコースを同時に滑る競技方式を意味する。高速でのターン技術が求められる。

◆勝ち上がり方式
予選は左右2つのコースを1回ずつ滑り、合計タイムの上位16人が決勝トーナメントへ進む。同タイムの場合は1本目のタイム順。決勝トーナメントは予選1位対16位、2位対15位、3位対14位…の1対1形式で、先着順。左右コースの選択権は予選上位にある。同着の場合、準決勝までは予選の成績。決勝と3位決定戦は同着になる。

【スノーボードクロス】 複数の選手がジャンプ台など障害物がある急カーブの多いコースを同時に滑走し、着順(予選はタイム)を争う。選手が接近して滑走するため、激しいポジション争いや駆け引き、接触・転倒などモータースポーツのような面白さがあり、「雪上のモトクロス」と呼ばれる。2006年トリノ大会で正式種目となった。

◆勝ち上がり方式
▽個人
予選は1人で滑り、タイムで順位を決定。決勝トーナメントでは予選を通過した32人が4人1組で競い合い、着順による各組上位2人が次のラウンドに進む。
▽混合団体
最大16チームが参加。男女2人のペアで構成され、男子→女子のリレー方式で行われる。1組4チームで、最初に男子が同時に滑走。ゴールした瞬間にそのチームのスタートゲートが開き、女子が滑り始める。先着順に勝敗が決まる。

【スロープスタイル】 コースにレール、ボックス、ジャンプ台など「ジブ」と呼ばれる障害物が複数設置され、それらを選択しながらトリックやジャンプを繰り出して得点を競う。審判員は計9人で、演技全体を3人がジャッジ。残り6人が各区間ごとに評価する。採点は「完成度」「難易度」「大きさ」「バラエティー度」「独創性」の要素から100点満点で評価され、演技の難度だけでなく、総合的な滑走技術が採点対象となる。

◆勝ち上がり方式
予選の12位までが決勝に進出。予選は2回、決勝は予選の成績下位の選手から3回滑走し、それぞれ最も高い得点が採用される。

【ビッグエア】 斜面で助走をつけ、キッカーと呼ばれる反り立ったジャンプ台から空中高く飛び出して、アクロバティックな演技を見せる採点競技。エアトリックの高さや距離、難易度、完成度を競う。ジャンプの飛距離が大きくなるため、着地時の緊張感がスリリング。審判員は計6人で、1人100点満点で採点し、最高点と最低点を除いた4人の平均点が得点となる。転倒すると最大30点の減点となる。

◆勝ち上がり方式
予選の12位までが決勝に進出。予選は3回の試技のうち高い方から2つの合計得点が採用される。決勝も3回滑り、高い方から2つの合計得点で順位が決まる。ただし同じ回転方向の技は加算ではなく、高い得点が採用される仕組み。決勝1、2回目の滑走順は予選成績の下位から。

歴史

1960年代に米国ミシガン州の技術者が、2本のスキー板をくっつけて子どもたちが滑り降りられるようにしたことが始まりとされている。「スノーボード」という名称は、米国とカナダを中心とした北米スノーボード協会発足時、全く新しいスポーツのジャンルとして「スノーボード」という名称に統一したことに始まる。五輪、世界選手権と並ぶW杯は毎年欧州、北米、日本の各地で試合が行われ、これらの大会の総合得点でワールドチャンピオンが決定されている。五輪では、98年長野大会から正式種目となった。
日本勢は2014年ソチ大会で、竹内智香が女子パラレル大回転で銀メダルを、男子HPで平野歩夢が銀、平岡卓が銅メダルを獲得した。2018年平昌大会では平野歩夢が2大会連続となる銀メダルに輝いた。



SCHEDULE競技日程

競技 2022年2月
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
開会式、閉会式                 
フィギュアスケート       
アイスホッケー 
アルペンスキー        
カーリング
スキー距離         
ショートトラック             
スキージャンプ             
スケルトン                
スノーボード         
スピードスケート       
ノルディック複合                
バイアスロン         
フリースタイルスキー     
ボブスレー             
リュージュ             

※■は予選、はメダル確定日






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