＜女子７人制ラグビー日本代表　ラガール７　山口真理恵（２６）＞

　女子７人制ラグビー日本代表　山口真理恵　東京五輪は正直、私には無縁だと思っていた。小さいときから目標はＷ杯に出て、勝つことだった。だから、五輪がどれくらい価値あるものかを理解していなかった。だけど７人制ラグビーが正式種目になって、それがよくわかった。出たいという気持ちも強い。

　今年のリオデジャネイロ五輪は、とにかく出場することが第１の目標だった。今はまだ自分もリオの舞台に立てるかわからない。まず必ず舞台に立ちたい。（７人制の国際大会である）ワールドシリーズで五輪に出場する国と戦ってきたけど、日本はまだランキングも上位ではない。すぐに急激に勝つようになることは難しい。少しずつ順位をしっかり上げていって、東京五輪で金メダルを取りたい。そのために、リオではベスト８かベスト４が目標。できるだけ高い順位をとって帰りたい。

　体をぶつけ合うからやっぱり痛いし、傷も多い。でも、なぜか心配になることはない。顔なんかもけがをするけど。確かにその時は（傷が）嫌だなと思うけど、１日もたつと「もういいかな」ってなる。それがラグビーの一部でもあるから。目の横やおでこもよく切るけど、ラグビーが好きだからそれが問題にはならない。

　自分たちは体が小さいのでフィジカル戦は難しい。弱点強化はもちろんだけど、もっと得意分野を伸ばしたい。日本のプレースタイルは、すごく速い展開のラグビー。そこにどうフィットしていくかを突き詰めて、他国にはないラグビーを作りたい。

　東京五輪は間違いなく、リオよりもメダルを狙える確率が上がる。強化にもより力を入れると思うし、プレースタイルも２０年にはよりいい方向に変わっていくと思う。今年２７歳になるので東京五輪のときには３１歳になる。今の日本代表で３０歳を超えて選ばれている選手は１人しかいない。（出場の可能性は）怪しいんじゃないかとも思うけど、出たい気持ちはもちろんあります。

（２０１６年３月３０日東京本社版掲載）

【注】年齢、記録などは本紙掲載時。