小学校4年生のときにシンクロを始めたんですけど、静かにしないといけないシンクロは合わなかったんでしょうね。つまんな過ぎて1年でやめちゃいました(笑い)。球技で暴れたかったので、お兄ちゃんがやっていた水球を始めました。小学生のチームに女子はいなかったので、試合は男女一緒。すごく楽しかったですよ。

 中学校2年生までは目立たなかったけど、3年生で全国制覇して、そこからはバリバリでしたね。高校では女子の水球部がなかったんですけど、先生に「7人集めたら、作ってもいいよ」と言われたので全国のエースを呼び集めました。「一緒にやろうよ。先輩はいないよ。魅力的じゃない?」って(笑い)。そんなメンバーだったので、高校1年のときから、ずっと全国大会では優勝でした。男子と練習するので、「負けるはずがない」と自信を持っていましたね。水球は食べていても太らないです。授業中とかもずっと食べていて、それでも全然太らない。試合を1試合したら、体重が2キロとか落ちますからね。良質な筋肉だけが付いて、体は逆三角形です。

 高校2年生のときに、ポセイドンジャパンに選出されました。自分が最年少で、他は大学生と社会人の選手でした。五輪予選には病気で出場できなかったんですけど、ワールドカップには出場しました。当時は外国のチームと比べると体格差がすごくて、戦術もなくて苦労しました。今の日本代表はスピードの水球で、戦術がしっかりして、だいぶランクは上がっています。水球は高校までで、そこからはボートレースでしたね。負けん気の強さと忍耐力は水球で鍛えられたし、メンタルは強いと思います。エンジンが出ていないと、私が水の中に入って泳いだほうが速いんじゃないかと思いますよ(笑い)。

 東京五輪では水球はもちろんですけど、卓球と陸上に興味があります。卓球は若い子の精神力とか参考にしちゃいます。陸上は100メートルで9秒台を出した桐生祥秀選手に期待したいです。走っていて気持ちいいだろうなと思います。

(2017年10月11日東京本社版掲載)

【注】年齢、記録などは本紙掲載時。