楽しみですね。W杯は大きな大会ですし、北海道から九州まで全国で開催されます。1カ月半もの間、日本中が盛り上がる。来年には東京2020大会もありますが、インパクトはそれ以上じゃないかと。そんな大きなスポーツイベントに、ボランティアとして携われることは幸せだと思います。
実は、ラグビーってあまり詳しくないんです(笑い)。いろいろなスポーツをやったり、見たりもしてきましたが、ラグビーはルールも分からなかった。キックでボールを出した時に、どっちのボールになるんだろうとか。でも、見れば楽しいし、スポーツとしての魅力もありますよ。
ボランティアをするきっかけは、東京五輪です。もともと、スポーツビジネスに関心があり、何か関われないかと思っていました。そこで、スポボラ(スポーツボランティア)を知ったんです。最初は第1回の東京マラソン(07年)。東京五輪を見据えた大会だったので、五輪にも関われるんじゃないかと思って。
結局16年大会の招致ではリオデジャネイロに敗れました。で、だったら東京への準備のためにリオでボランティアをやろうと思いました。112年ぶりに復活したゴルフなら入り込みやすいかなと思って応募したら、ゴルフ会場の仕事が割り当てられました。
2週間、会社を休みました。会社として「ボランティア休暇」の制度はなかったけれど、理解はしてくれました。仕事は仲間がカバーしてくれました。宿泊は市内のホテル。旅行会社経由では高額すぎたので、あらゆるツテを使って探しました。いろいろな国の人と一緒に活動したのは、いい経験でした。
ボランティアは「ブラック」なんて言われますけれど、やっている人たちはそんなこと思いません。好きだからしている、趣味ですから。休暇とって100万円かけてロシアまでサッカーW杯を見にいく人に「ブラック」とは言いませんよね。それと同じです。
一番うれしいのは「ありがとう」の言葉です。あんなにたくさん感謝されることは、他ではありません。仕事以外の仲間が増えることもうれしいです。老若男女、年齢とか関係なく一緒にできる。そういう人間関係もすてきですよね。
もちろん、東京2020大会も応募しています。W杯、オリパラを控えて、スポーツボランティアの環境も変わってきています。自分が始めた12年前とは、全く違いますね。日本人のボランティアに対する意識、考え方が変わる。それも、W杯や東京2020大会のレガシーですね。
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