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Schedule日程・結果
6競技80種目で10日間の熱戦/競技ガイド
ピョンチャン(平昌)パラリンピックは、韓国北東部の江原道が舞台となる。平昌で開・閉会式と主な雪上競技、江陵では氷上競技が、旌善ではアルペンスキーの滑降競技が行われる。障がい者スポーツの冬の祭典は、アジアでは98年長野大会以来2度目の開催となる。
日程は3月9〜18日の10日間。アルペンスキー、ノルディックスキー距離、バイアスロン、パラアイスホッケー、車いすカーリング、スノーボードの6競技80種目で金メダルが争われる。スノーボードは前回ソチ大会ではアルペンスキーの種目として実施され、今大会から競技として独立した。
選手は障がいのカテゴリー(種類)に応じて、視覚障がい(B1〜B3)、立位(LW1〜LW9)、座位(LW10〜LW12)にクラス分けされる。数字は少ない方が障がいが重い。
パラリンピック | 種目数 | オリンピック | 種目数 |
---|---|---|---|
アルペンスキー | 30 | アルペンスキー | 11 |
バイアスロン | 18 | バイアスロン | 11 |
クロスカントリー | 20 | クロスカントリー | 12 |
パラアイスホッケー | 1 | アイスホッケー | 2 |
スノーボード | 10 | スノーボード | 10 |
車いすカーリング | 1 | カーリング | 3 |
ボブスレー | 3 | ||
フィギュアスケート | 5 | ||
フリースタイルスキー | 10 | ||
リュージュ | 4 | ||
ノルディック複合 | 3 | ||
ショートトラックスピードスケート | 8 | ||
スケルトン | 2 | ||
スキージャンプ | 4 | ||
スピードスケート | 14 | ||
種目数合計 | 80 | 102 |
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アルペンスキー
滑降、スーパー大回転、大回転、回転、複合をそれぞれ男女別で実施。各種目は障がい別で立位(スタンディング)、座位(シッティング)、視覚障がい(ビジュアリーインペアード)に分けられる。
座位カテゴリーの選手は「チェアスキー」と呼ばれる用具を使い、ポールの代わりに先端に小さなスキー板が付いた「アウトリガー」と呼ばれる用具を使用する。
視覚障がいカテゴリーの選手は、前方を滑る「ガイド」の音声によるサポートを受けて競技する。
ゴールラインまでのタイムに、選手該当障がい等級別に定められたハンディキャップ係数をかけたものを最終成績とし、その点数で順位を決める。
2月の障がい者アルペンスキージャパンパラ大会で滑走する森井大輝。アウトリガーを使っている
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バイアスロン
短距離、中距離、長距離をそれぞれ男女別に行う。各種目は障がい別で立位(スタンディング)、座位(シッティング)、視覚障がい(ビジュアリーインペアード)に分けられる。
視覚障がい等級の銃は、電子銃と音響フィードバックを受けることができるイヤホンセットが必須。
座位と立位(LW)等級は銃の上に固定された矯正レンズは禁止。ただし、矯正眼鏡は着用可、望遠鏡は禁止。
座位スキーで滑走するバイアスロンのソチパラリンピック銅メダリスト久保恒造
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クロスカントリー
短距離、中距離、長距離をそれぞれ男女別で行う。各種目は障がい別で立位(スタンディング)、座位(シッティング)、視覚障がい(ビジュアリーインペアード)に分けられる。
また、団体競技として競技等級統合の4選手による混合リレーとオープンリレーが行われる。混合リレーには1人以上の女子選手が参加しなければならない。
座位カテゴリーの選手は、2本のスキーにフレームを取り付けた「シットスキー」に乗って競技を行う。
視覚障がい部門の選手の中でB1とB2の選手は必ずガイドと一緒に参加しなければならない。(B3選手はどちらでも可)。ガイドは選手と同じトラックまたは横、前、後ろからスキーをしながら通信機器を活用することができるが、他の選手を妨害してはならない。競技中のガイドはホールディングゾーン以外のエリアでは、選手をタッチすることができない。
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パラアイスホッケー
男女混合出場可。「スレッジ」と呼ばれる専用のソリに乗ってプレーする。試合は15分3ピリオド制で、同点の場合は延長戦とゲームウイニングショットが行われる。
ソリは両刃の間にパックが通過できる高さで製作される。選手が持つスティックは、一方の端にそりの推進のためのピック、もう一方にはパックを打つことができるブレードが付いている。
アイスホッケー同様にボディチェック(体当たり)が認められており、激しいプレーが魅力の1つになっている。
シュートを放つパラアイスホッケー日本代表DF須藤悟
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スノーボード
バンクドスラロームとスノーボードクロスをそれぞれ男女別で行う。各種目は下肢障がいのSBLL−1、SBLL−2、上肢障がいのSB−ULの3つのクラスに分けられる。
バンクドスラロームは旗門コースを回転しながら滑り降りる記録を競う競技。選手の回転を容易にするために、各旗門にはバンクが作られている。選手は3回のコース走行で得られた記録の最高記録で順位を決定する。
スノーボードクロスはバンク、ローラー、スパイン、ジャンプ、ウタンなど、様々な障がい物で構成されたコースでレースする。予選は選手1人でコースを単独走行し記録を測定して順位を決める。決勝は、予選の記録により2名の選手が同時に出発し、身体またはスノーボードの一部が先にフィニッシュラインを通過した選手が勝ち、次のラウンドに進出する。
2月のスノーボード全国障がい者選手権スノーボードクロス決勝で滑走する山本篤
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車いすカーリング
男女混合チームのみ。1試合は8エンドで構成される。
ストーンを投げる際、棒状で先端を使ってストーンを押し出すデリバリースティックという用具を使うことができる。投げる選手の車いすが動かないように、同じチームの選手が後ろから支えることも認められている。
カーリングと違ってスイーピングがない。