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バスケットボール男子

富永啓生「仕事は勝たせること」本場米国でレベルアップ、3点Sが代名詞

富永啓生「仕事は勝たせること」本場米国でレベルアップ、3点Sが代名詞

バスケットボール男子で全米大学体育協会(NCAA)1部、ネブラスカ大の富永啓生は本場米国で腕を磨き、相手に警戒される存在になった。3点シュートを武器に今季はチームをビッグテン・カンファレンスでレギュラーシーズン3位に導き「自分を信じ続けて、一日一日の練習を大事にしてきた」と胸を張る。

長距離シュートは自身の代名詞として定着し、成功するたびに観客は大いに沸き上がる。後ろに下がって放つ「ステップバック」など難易度の高い技を洗練させ、スケールアップしてきた。

愛知・桜丘高から米レンジャー短大へ進み、2021~22年シーズンからさらにレベルの高いNCAA1部校に編入。1季目は1試合平均5.7得点だったが、今季は14.9得点、3点シュート成功率37%を記録した。次第にマークが厳しくなり、素早く動き回って守備網をすり抜ける術を身につけた。「身体能力が高い選手がいる中で、たくさん工夫して攻撃できるようになったのが成長」と実感する。

東京五輪は3人制で出場。5人制では昨年のワールドカップ(W杯)で主力として日本の五輪出場権獲得に大きく貢献した。代表随一のシューターは「自分がチームにいる時の仕事は勝たせることだけ。もっともっとやらないといけない」。現状に満足せず、さらなる高みを目指す。

富永啓生(とみなが・けいせい)

2001年(平13)2月1日、名古屋市生まれ
桜丘高3年時の2018年ウインターカップ3位で大会得点王に。米ネブラスカ大に留学中。父は1998年世界選手権(現W杯)日本代で、身長211センチのセンターとして活躍した啓之さん。188センチ。



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