女子ゴルフは野村敏京(23)があと1歩でメダルを逃した。6打差15位から最終ラウンドに臨んだ野村は6バーディー、ノーボギーの65をマーク。最終組の5組の猛チャージで通算9アンダーとしたが、3位フォン・シャンシャン(中国)に1打届かなかった。20年東京五輪で悲願の金メダルを狙う。
野村は淡い希望を胸に最終組のプレーを見守った。コが4メートルから3パットすれば、自分を含めてルイス、梁熙英の4人による銅メダル・プレーオフ。しかし、世界ランク1位の強豪は1パットで沈め、銀メダルとなるバーディーを奪った。
通算9アンダーで競技を終えた時点で3位グループ。しかしメダルへは「1打くらい足りないとは思っていた」。第1日の11番で“お先”のパーパットを、パターの裏側で打って外した。丸山茂樹ヘッドコーチが「1打の重さを感じているんじゃないか」と指摘したミスが最後に響いた。
ただ、最終日のチャージは圧巻だった。65は59選手中2番目の快スコアだ。日本人の父と韓国人の母を持つ23歳は「五輪は楽しかった。次も必ず出たい」。今大会で112年(女子は116年)ぶりに五輪復帰したゴルフ競技。野村は早くも4年後を見据えていた。