開催国ブラジルはサッカー男子の優勝で6個目の金メダルを獲得し、04年アテネ大会の5個を上回って史上最多とした。18個となったメダル総数でも前回ロンドン大会の17個を上回って過去最多となった。
金メダル1号はファベーラ(スラム街)出身の柔道女子57キロ級ラファエラ・シルバ(24)。リオデジャネイロの中で最も治安が悪かったシダジデデウスに生まれた。差別も乗り越えて頂点に立ち「子どもたちには夢を見つけて追い続けてほしい。努力すれば必ず実現する」と感極まった。
日系人の活躍は多民族国家ブラジルを象徴した。体操の男子種目別床運動では、日系3世アルトゥール・オヤカワ・マリアーノ(22)が銅メダル。「自分にとってのヒーロー」という内村の成績を上回った。水泳のオープンウオーター女子10キロでは日系4世のポリアナ・オキモト(33)が銅メダルを獲得した。曽祖父が日本からの移民で父ヨシオさんは歯科医。「日本人は努力家で常に100%を出す。私もよ」と笑った。
史上初めて南米で開催された五輪は、21日午後8時(日本時間22日午前8時)からマラカナン競技場で閉会式を実施して17日間の熱戦の幕を閉じる。