【楽天森井誠之社長】「東北の良さを発信していく中のど真ん中にいるのが銀次A」/後

楽天野球団・森井誠之社長(50)のインタビュー後編です。昨年8月の就任以降、東北を盛り上げ、東北の良さを発信するというミッションを掲げ、職員とともにまい進してきました。宮城以外でも積極的に活動する意義、各地を訪れ感じたこと、岩手出身の銀次アンバサダー(36)が果たす役割などについて聞きました。

プロ野球

◆森井誠之(もりい・まさゆき)1974年(昭49)7月26日生まれ、川崎市出身。明大卒業後の99年4月にオリコムに入社。07年1月に楽天野球団に入社し、13年3月から執行役員に就任。18年2月から楽天ヴィッセル神戸に出向し、19年7月から副社長などを歴任。22年3月に楽天グループを退職。同年7月から仙台89ERSで会長を務め、23年8月から楽天野球団へ帰任し社長に就任。

山形市長から公式戦開催要望書を受け取る

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東北各地へ「まずこちらから行きます」

――宮城以外の東北5県でも精力的に活動している

「東北楽天ゴールデンイーグルス」というチーム名を背負っている中で、球団の姿勢として東北にちゃんと向き合っていこうというのは、元社長の立花さんがいつもおっしゃっていました。

あらためて東北というものを全員で意識して、「とにかく来てください」だけではなくて「まずこちらから行きます。その上で来てください」という、このコミュニケーションを増やしていく必要があると思います。

――今季は盛岡での試合が雨天中止になりましたが、弘前、秋田、山形、福島で主催試合を開催。毎年のように東北全県開催を目指す考えは

もちろん基本的には「もう絶対やるぞ」という前提で来年もいろんなものを組んでいくというのがベースですね。

やる、やらないを決めないまま、直前に「やります」となると、「来年、これやりたいよね」というアイデアがまた再来年になってしまうんですよ。

来年もあるという前提で今の段階から話し合い、やること、やりたいことを考え始めるというのが重要です。

――東北各地を回って感じたことは

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