【日本ハム北山亘基】負傷離脱経て5勝目「ホームで勝って最亘基です!」/連載103

6年ぶりのクライマックス・シリーズ(CS)進出へ、日本ハムが勝負の9月の戦いに挑んでます。酷暑の夏場に猛烈な追い上げを見せた選手たちの言葉―。試合前後のインタビューを中心に、順次ノーカット版で公開していきます。

 6月に左足第3趾(し)中足骨の疲労骨折で離脱した北山亘基投手(25)は、8月24日のソフトバンク戦(エスコンフィールド)で復帰後初勝利を挙げました。首位チームを相手に8回3安打10奪三振で無失点に抑え、5勝目をマーク。愛用する「最亘基(さいこうき)!」のフレーズに再びたどり着いた舞台裏を、登板前日のインタビューから2日間に渡って迫りました。

プロ野球

◆北山亘基(きたやま・こうき)1999年(平11)4月10日、京都府生まれ。小学3年から野球を始める。中学時代は軟式野球部所属。京都成章では3年夏に甲子園出場。京産大では4年春に関西6大学リーグで最優秀投手。21年ドラフト8位で日本ハム入団。22年3月25日のソフトバンク戦との開幕戦でプロ初登板初先発し、同年はチーム最多の55試合に登板。24年4月20日ロッテ戦でプロ初完封をマークした。182センチ、82キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸3300万円。

1軍に合流し、笑顔

1軍に合流し、笑顔

「大海さんはありがたい存在」

■8月23日 

【登板前日の記者インタビュー】 

――首位との対決心境は

前回に続いてまた1軍で登板させてもらえるんで、しっかり感謝して。あとはしっかり準備はしてきてるんで、やってきたことを出せるようにしたいなと思います。

――前回登板から7日で修正は

前回登板はそこまで大きく悪くはなかったんで、より変化球だったり、決め球だったり、変化球でのウイニングボールだったり、そこらへんの精度を上げられるようにっていう意識ではやってきた。試合で出せたらいいなと思います。

――体の張りなどは

張りとかは全然、変な張りはなくて、いい状態で前回登板から練習できてるのと、あとは気持ちの面ではいい感じで緊張感があるんで、いい意味で引き締まって毎日練習もより集中してきてるんで。

――試合後の疲労感と充実感というのは違うもの

試合後は別にそんな変わらないですけども、日頃の練習がより高いレベルのマウンドになるんで、あまり気が抜けないというか、しっかりやろうという気持ちになります。

――こっちの調整で伊藤投手だったりで見られてると思うんですけど、じっくり話したりとか

大海さんはよく変化球の話とか、僕はどっちかというと真っすぐの方が得意なんで、色々そういった話聞いて、レベルアップする上でヒントたくさんもらってるんで、すごいありがたい存在だなと思います。

――ホークスの印象は

ほんとに普通にいいバッター多いっていうのは、もうみんなわかってると思うんで。その中でも、無駄なランナーためたら1発でかえされるバッターもたくさんいるんで、そこらへんも注意したいですし、どこをとってもいいチームだと思うんで、しっかり自分のピッチングして、自分のボールをしっかり投げていきたいなと思います。

――警戒したい打者は

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