【巨人中山礼都】優勝争いの緊張の中「一振りで仕留める」必殺仕事人/連載〈68〉

4年目の巨人中山礼都内野手(22)が1軍にはい上がってきました。8月10日中日戦では拙守で2軍行きを命じられました。ファームでは課題の守備力向上に努めつつ、バットでも結果を出し続けました。イースタン・リーグでは67試合で打率3割3分2厘の好打者。1軍再昇格した9月7日DeNA戦では、あと1死で試合終了の場面で代打起用され、同点の右前適時打。サヨナラ勝ちにつながる活躍を見せました。

プロ野球

◆中山礼都(なかやま・らいと)2002年(平14)4月12日、名古屋市出身。沢上中時代は東海ボーイズに所属。中京大中京では1年夏からベンチ入りし、2年秋の明治神宮大会優勝。20年ドラフト3位で巨人入団。2年目の22年5月6日ヤクルト戦でプロ初安打。今季推定年俸2260万円。182センチ、82キロ。右投げ左打ち。

9月7日、DeNA戦 9回裏巨人2死一、二塁、右前適時打を放つ

9月7日、DeNA戦 9回裏巨人2死一、二塁、右前適時打を放つ

「今までは気合が空回り」

――9月7日DeNA戦から1軍再昇格した

こういう優勝争いの中でチームの輪に入れること、戦えることはいい経験になるのかなと思います。

でも、それだけじゃなく、僕も勝利に貢献したい。緊張する場面だからこそ思い切って、消極的にならないように。逆にいつもよりも積極的にいく気持ちでやっています。

――再昇格初日の9月7日DeNA戦で9回2死一、二塁から右前同点適時打

今までは気合が空回りじゃないですけど、多少そういう部分はあったと思います。だけど、2軍の時と同じような気持ちでやろうと決めていました。そういうメンタルで打席に立てたのが良かったのかなと思います。

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