【西武西口文也監督】就任会見全文!「よりドキドキ」ノーノー&勝利託す/連載126

西武の西口文也新監督(52)が10月11日に都内のホテルで就任会見を行いました。現役時代に通算182勝を挙げた元エースは、引退後の17年からコーチに就任し、22年からファーム監督を務めました。今季1軍が最下位に低迷する中、イースタン・リーグ終盤戦まで優勝争いを演じるなど2軍を強化し、チームの底上げに取り組みました。就任会見をノーカット版でお届けします。

プロ野球

◆西口文也(にしぐち・ふみや)1972年(昭47)9月26日生まれ、和歌山市出身。県和歌山商―立正大を経て、94年ドラフト3位で西武入団。96年から7年連続で2桁勝利を挙げ、97年MVP、沢村賞。最多勝2度、最多奪三振2度、最高勝率1度。ベストナイン2度、ゴールデングラブ賞3度。15年に現役引退し、17年に2軍投手コーチで復帰。1軍コーチを経て22年から2軍監督。右投げ右打ち。

西武一筋30年、大役を任されることに

西武一筋30年、大役を任されることに

西武30年目「この場にいること自体が夢心地」

――就任の抱負を

このたび埼玉西武ライオンズ1軍監督を引き受けることになりました西口文也です。よろしくお願いします。いや本当に今は、身が引き締まる思いでいっぱいです。

あんまり長くね、1人でしゃべるのは苦手なんで、質疑応答の方で答えたいと思いますんで、よろしくお願いします。

――会見を迎えた感想

率直な感想としましては、ついにこの日が来たなっていうかね。もうそういう思いだけです。ただただ緊張してます。

――選手時代から西武一筋でついに1軍監督に

そうですね。私が入団して今年30年目、西武ライオンズで迎えることになりました。

入団当初、自分がこんなに勝てる投手になれるとは思わなかったですし、周りの人も思わなかったんじゃないかなっていうふうに思いますし、そしてこんなに長く現役生活を続けることもできるとは思わなかったですし。

その後ずっとね、西武ライオンズでお世話になることができるとも想像はしていなかったんで、本当、今この場にいること自体が夢心地です。

――今季1軍の戦いをどう見ていた

そうですね。なかなか連勝することがなく、連敗が多かったっていうところと、皆さんもご存じのとおり、今年は打てなかったことが、この6位という順位であり、チーム打率も2割1分2厘という成績になってしまっているので、ここをどうしようかなっていうふうに、監督を引き受けてから頭の中でぐるぐるといろいろ考えている最中でございます。

本当に見てると、ピッチャー陣はやっぱり1点取られたらもうしんどい。野手陣は早く点を取ってあげないとっていう思いで、ちょっとちぐはぐさっていうかね、そういうところも出たのかなっていうふうには感じてますし。

もうちょっといろいろ、今、頭の中でしゃべりながらいろいろちょっと考えて、頭がごっちゃになってますんで、またゆっくりと整理して考えていきたいと思います。

3年間、2軍監督を務めた

3年間、2軍監督を務めた

「守りの野球が自分の中では理想」

――理想の監督像は

理想の監督像は、もうベンチで一番どっしり、もう何もせずに試合を見てるのが一番いいかなっていうふうには思いますね。

やっぱりバッテリーを含め、まずは守備から入っていき、しっかり9回を0で抑える。そしてバッターはね、なんとか少ない点数でもいいから点数を取って守り抜く。

本当に守りの野球っていうのが自分の中では理想なんで、そこに打線がかみ合ってくればいいかなっていうふうには思ってるんで。

理想の監督像としては本当にベンチでゆっくり、何も考えずに、一緒に過ごしていきたいと思います。

――15日からの練習で選手にどんな言葉をかけたい

そうですね。細かいことはね、また当日会ってから選手たちに話をしたいと思ってます。

今ここで言えることはね、今年こういうね、やっぱり順位であり、成績だったっていうことでね、しっかり秋の秋季練習、秋季キャンプやってもらいますよと。もうそれだけです。

――楽しみにしていること

そうですね。まずはライオンズファンの皆さん、YouTubeを見ていただきありがとうございます。こっちの方がね、リラックスしてしゃべりますんで、リラックスした感じでしゃべっていきたいと思います。ワクワクしてることっていうのはね、来年いったいどうやっていけば何勝できるんだろうとかね、いろいろ自分の頭の中でね、考えながら、いろんな戦術を考えることが今、楽しみでワクワクしてます。

貧打にあえいだ1軍は今季最下位に

貧打にあえいだ1軍は今季最下位に

「どうやって相手よりも1点多く取るか」

――現時点で課題をどう捉えている

ファンの皆さんが一番わかってるんじゃないですかね。今年のね、成績通り、打てなかった。

それに尽きると思いますんで、ファンの皆さまの期待に応えられるように、なんとか来年は少しは打てるチームにしていきたいなというふうに思ってます。そのためにも選手には頑張ってもらいます。

――秋季練習でどのような打撃練習を考えているか

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