【楽天津留崎大成】8000分の5…パイロット目前での落選から野球1本/連載135
慶大出身の5年目右腕、楽天津留崎大成投手(27)のインタビューです。一時はプロ入りの夢を諦め、パイロットを目指し就職活動していた異色の過去があります。今季は先発に挑戦するなど14試合に登板。6月の巨人戦ではルーキーイヤー以来4年ぶりに白星を挙げました。チームに必要とされる戦力になるべく、与えられた場面で全力を尽くします。
プロ野球
◆津留崎大成(つるさき・たいせい)1997年(平9)10月10日生まれ、千葉県出身。慶応高、慶大を経て19年ドラフト3位で楽天に入団。公式戦初出場は20年6月21日オリックス戦。今季は14試合に登板し、1勝1敗、防御率6・85。プロ通算76試合で2勝2敗、防御率4・78。177センチ、86キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸860万円。
――本日はよろしくお願いします
何でも聞いてください。何でも大丈夫です。やましいことは何もないんで。野球の成績ぐらいです(笑い)。
―今季を振り返って
個人的にはたくさんチャンスをいただいてる中で、なかなかものにできなかったんですけど、でも手応えもあったんで、なんとか結果につなげたいなっていう感じです。
――手応えとは
具体的に言うと四死球率の改善や先発ピッチャーに挑戦させていただいたり、球種が増えたりと、野球自体のレベルは上がってるのかなと。
――球種が増えたとは
今年はしっかりシュートを投げられるようになったのと、あとはスイーパーを投げてみたり、そこら辺は新たな収穫だったかなと思いますね。
――先発挑戦はどう受け止めているか
先発したのは多分、大学3年春ぶりとかで、もう6、7年前になるんですけど、でもこれはチャンスだなと。
いい感覚をつかめるんじゃないかなと、すごい前向きな気持ちで取り組みました。
――スタミナ面は問題なかったか
調整自体もうまくできたかなと思います。ある程度、長いイニングを見通して投げなきゃいけないというところで、立ち上がりから全力で行くわけではなく、1イニングも全力じゃないんで、うまく力が抜けて、むしろ平均球速も中継ぎの時より高い試合があったりして、そういうのは面白いなって思いました。
―先発挑戦にあたりアドバイスを聞いた選手は
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