【楽天武藤敦貴】三木監督に「すごく怒られ」目覚めた出来事とは?/連載151
覚醒が期待される巧打者、楽天武藤敦貴外野手(23)のインタビューです。
外野のレギュラーは中堅が辰己涼介外野手(27)、右翼は小郷裕哉外野手(28)が当確で、6年目の来季は同学年の中島大輔外野手(23)らと3枠目の左翼を争うことになります。
今季は1軍7試合の出場にとどまるも、2軍では89試合で打率2割8分1厘と上々の成績をマークしました。
25年シーズンは闘争心全開で“犬鷲外野三銃士”の一翼を担う覚悟です。
プロ野球
◆武藤敦貴(むとう・あつき)2001年(平13)6月15日生まれ、福岡県北九州市出身。都城東(宮崎)から19年ドラフト4位で楽天入団。公式戦初出場は21年3月26日の日本ハム戦。今季は7試合で打率2割、本塁打、打点、盗塁はいずれも0。通算成績は94試合で打率2割2分3厘、1本塁打、9打点、5盗塁。178センチ、73キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸700万円。
―今季を振り返って
最初はなかなか結果が出ず、2軍で出たり出なかったりでした。
ちょっと自分の形にこだわりすぎた部分があって…。30打席ぐらい無安打だったんで、このままなら本当にやばいと思いました。
途中で野手がいないとこを目がけて打とうと意識を変えたところ、1本、2本とヒットが出始めて1つのきっかけになりました。
後半戦は結構いい時期が続いたんで、それが今年1年間で一番大きく変わったところかなと感じます。
―2軍でお世話になった三木監督が来季から1軍を指揮する
2年前のシーズン終盤、ファームにいた時ですかね。紅白戦で打てなかったので、僕があまりよろしくない態度というか、それが三木さんの目にとまり、すごく怒られたことがありました。
僕もめちゃくちゃむかついて「もういいわ」みたいな感じになったんですけど、今思えば本当に子どもだったなって。
あの時に三木さんが僕のことを叱ってくれなかったら人として成長できてなかったと思いますし、技術面も本当に多く指導していただいて、それを生かして僕もいい方向にいってると思うので、来年から1軍の監督をするということで、僕も三木さんについていきたいという強い思いはとてもあります。
―外野のレギュラーは中堅の辰己、右翼の小郷が当確。同学年の中島らと左翼を争うことになる
やっぱり1軍にいる時も2軍にいる時も中島とはお互いに結構、ライバル心は持ってるのかなって感じてたので、来年は絶対に2人で争って、僕が1個、2個抜けて3人目の外野手になれるようにやっていきたいです。
―中島、黒川ら同学年の存在は
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