【独立L監督就任会見】清田育宏氏「やっぱり選手と近い監督で」やっぱ的決意29発!

元ロッテ外野手の清田育宏氏(38)が独立リーグの監督に就任しました。

来季からBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズの指揮を執ります。コーチには、元楽天の枡田慎太郎氏(37)が就任。現役時、ともにバッティングに非凡な才能を発揮した2人がコンビを組み、NPB入りを目指す若い選手たちの指導にあたります。

11月27日に、さいたま市内でファンも呼んで開かれた清田監督の就任会見の様子を、元ロッテ担当の古川記者の取材後記とともにお届けします。

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◆清田育宏(きよた・いくひろ)1986年(昭61)2月11日、千葉県生まれ。市柏―東洋大―NTT東日本を経て、09年ドラフト4位でロッテ入団。10年の日本シリーズで、新人ながら6打点を挙げる活躍で日本一に貢献し、優秀選手賞。15年は自己最多の15本塁打を放ち、ベストナイン、ゴールデングラブ賞。20年に史上13人目の全打順本塁打を達成。21年にロッテ退団。23年3月、BC・埼玉に練習生として入団。4月に選手契約し、同年限りで現役引退。24年はコーチを務めた。NPB通算919試合、716安打、58本塁打、333打点、36盗塁、打率2割5分8厘。現役時は180センチ、85キロ。右投げ右打ち。

「やっぱ負けたら面白くない」

皆さま、こんばんは。来年から埼玉武蔵ヒートベアーズの監督を務めさせていただきます清田と申します。今日はお集まりいただきありがとうございます。

いろんなことをお話しできたらなと思いますので、よろしくお願いいたします。

―自身、初めての監督に就任した。意気込みや目標を

はい。意気込みとしましては、やっぱりやるからには勝ちたい。

やっぱり今年1年間コーチという立場でやらせていただいて、やっぱ負けたら面白くないっていうのをすごい実感しましたので、やるからにはやっぱ優勝を目指して頑張りたいと思いますし、去年自分が選手としてやった時に最後の最後にちょっと負けてしまったので、やっぱり最後そこを勝ち切って、勝ち切れるようなチームを作っていきたいなと思います。

―コーチから監督となり、こういう野球がしたいというものは

そうですね。やっぱり勝つためには何をしなくてはいけないのかって考えた時には、やっぱり全てバランスよくできるようなチームを僕自身はやっぱ目指したいですし。

ただ、それだけではやっぱ勝てないで、個人個人のいいところを伸ばしてあげるような指導ももちろんしたいですし。

うん、そうですね。なんでしたっけ?

―どういう野球がしたいか

しっかり送りバントをするところは送りバントしますし。

違う? あってますか? (笑い)

エンドランを仕掛けるところは、しっかり仕掛けて、皆さんが見ていてワクワクするようなチームを作りたいなと思います。

―今季はチーム打率2割4分6厘と打撃面で少し苦しんだ。チームの課題、改善点は

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子どもの頃、平和台球場で見た情景がプロ野球観戦の原点。大学卒業後は外務省に入り、旧ユーゴスラビアのセルビアやクロアチアの大使館に勤務したが、野球と縁遠い東欧で暮らしたことで、逆に野球熱が再燃。30歳を前に退職し、2006年6月、日刊スポーツ入社。
その夏、斎藤佑樹の早実を担当。いきなり甲子園優勝に立ち会うも、筆力、取材力及ばず優勝原稿を書かせてもらえなかった。それがバネになったわけではないが、2013年楽天日本一の原稿を書けたのは幸せだった。
野球一筋に、横浜、巨人、楽天、ロッテ、西武、アマチュアの担当を歴任。現在は侍ジャパンを担当しており、3月のWBCでは米・マイアミで世界一を見届けた。
好きなプロ野球選手は山本和範(カズ山本)。