「ガリレオ」の父・西谷弘監督の脳内・・・連続ドラマの映画化、こだわりと意外な考え
フジテレビ系「月9」枠で07年10月期に連続ドラマとしてスタートした「ガリレオ」を立ち上げた“父”西谷弘監督(60)が手掛けた、映画第3弾「沈黙のパレード」。9月16日の公開から12日間で、動員111万人突破と大ヒットしている。5日付日刊スポーツ本紙掲載の「エンタメ最前線」では、西谷監督に「ガリレオシリーズ」の歩みと今後を聞いたが、日刊スポーツ・プレミアムでは、延長戦としてクリエイターとしての西谷監督の歩み、人生と、その脳内に迫った。
その他エンタメ
◆西谷弘(にしたに・ひろし) 1962年(昭37)2月12日、東京都生まれ。CMディレクターを経て、96年のフジテレビ「TOKYO23区の女」でドラマ監督・脚本家としてデビュー。03年「白い巨塔」、04年「ラストクリスマス」、05年「エンジン」などフジテレビ系ドラマの演出を担当。06年の「県庁の星」で映画監督デビュー。監督作に09年「アマルフィ 女神の報酬」、11年「アンダルシア 女神の報復」、12年「任侠ヘルパー」、17年「昼顔」、19年「マチネの終わりに」、6月公開の「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」がある。フジテレビのドラマ・映画制作センターのディレクター。
8月31日に都内で行われたジャパンプレミアと完成披露試写会で、西谷監督は「15年前にドラマが始まり4、5回、イベントはやったけど(檀上に)こんなにたくさん上がったのは初めて」と驚いた。主演の福山雅治(53)も「最もキャストの数が多かった作品ですね」と続いた。檀上には監督、キャスト合わせて12人が登壇していた。
東野圭吾氏原作の「沈黙のパレード」は、18年10月に刊行されたシリーズ6年ぶりの長編書き下ろし作。行方不明になった数年後に遺体となって発見された女子学生が住んだ町が舞台の群像劇で、448ページもの大作となった。福山演じる物理学者・湯川学のバディ的存在の警視庁捜査1課の刑事・内海薫役の柴咲コウ(41)も「原作にあれだけ、たくさんのキャラクターが出てくる中で、どうやって映画にまとめるか最初、疑問だった」と口にした。どう、脚本を開発したのか?