「鎌倉殿の13人」動く退場者リスト畠山重忠の証言、中川大志の拳
「退場者」のドラマ「鎌倉殿の13人」は、面白いんだけど哀しい。涙を禁じ得ない回がたくさんあったが、11月27日放回では3代将軍・源実朝(柿澤勇人)がついに「退場」した。史実とはいえ、視聴者にとってもツラい運命だった。思い返すと畠山重忠が理不尽に滅ぼされた9月18日の回も哀しかった。演じた中川大志の退場への思いをあらためて読んでほしい。60人を超える退場者を立体的に見せるリストも合わせてどうぞ。
ドラマ
中川大志が演じた畠山重忠は、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で理不尽に滅ぼされた3傑に入るのではないか。悪意の欠片も無いのに悪意に翻弄された完全無欠な正しい男。第36話「武士の鑑」で小栗旬が演じる北条義時との殴り合いの対決シーンは壮絶だった。撮影秘話をインタビューした。そして鎌倉時代最大の悲劇、実朝暗殺が11月27日放送の第45話「八幡宮の階段」でやってきてしまった。同じ時間帯では、現代のカタールでサッカーW杯「日本対コスタリカ」が行われ、こちらも悲劇的な結果になってしまった。鎌倉時代と令和の2つの手痛い黒星だ。
日刊スポーツ調べの「可動式退場者リスト」もぜひ触っていただきたい。11月27日放送の第45回までに退場したのは70人弱。リストは12月18日の最終回まで毎週更新していく。要因の内訳は「善児」「トウ」「自然退場」「処刑」「病死」「討死」「誅殺謀殺」「自害」「斬殺」「事故死」「仇討」「引退」。「討死」をクリックすると畠山重忠が現れる。源実朝と公暁の悲劇は「謀殺誅殺」だ。(インタビュー・遠藤尚子、一覧表作成・山本遙香、似顔絵・鈴木正章)
小栗旬が中川大志に言った「殴られたいんだ」
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