「めちゃイケ」構成23年の元祖爆笑王氏 中国の漫才市場をテレビ業界を語り尽くした
放送作家の元祖爆笑王氏(58)がこのほど、「漫才の教科書 ネタ作りから売れる方法まで、ぜんぶ教えます」(立東舎)を出版、今後は中国語バージョンも出版予定だ。フジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」などバラエティー番組の構成を長く担当してきた“元爆(がんばく)”に、中国の漫才市場、そして日本のお笑い、テレビ界について聞いてみた。
その他エンタメ
◆元祖爆笑王(がんそばくしょうおう) 本名・高橋裕幸。1964年(昭39)11月4日、秋田県生まれ。日大芸術学部在学中に放送作家高田文夫氏に師事して放送作家に。90年、フジテレビ系「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば」。その後は「笑っていいとも!」「めちゃ×2イケてるッ!」「爆笑レッドカーペット」など。来年1月1日のフジテレビ系「新春!爆笑ヒットパレード」で監修担当。血液型O。
漫才の教科書
ビートたけしの“相方”を長く務めた放送作家・高田文夫氏(74)に師事し、お笑い界に入った元祖爆笑王氏。番組構成だけでなく、お笑い養成所の講師、そしてご意見番としても活動している。
「これが僕にとっては7冊目の本。08年に『漫才入門』という本があって、15年に『しゃべくり漫才入門』という、しゃべり漫才を専門にしたものをまとめました。今回、中国で『漫才入門』を発売するという企画が持ち上がり、中国語版なら入門というよりは、教科書的な方がいいんじゃないかと『漫才の教科書』というタイトルになりました(笑い)。ただ、時代とともに、出てくる固有名詞も全然違ってきたので、そこを改訂しました」
12億人以上の人口を持つ中国。漫才の市場も広いはずだ。
「中国には漫才の土壌的なものはないんですけど、僕の『漫才入門』を参考にした、中国人の『肉食動物』というコンビがいるんです。この2人をYouTubeで見たら、中国語でやってるんですけど、めちゃくちゃおもしろかった。内容的にはナイツみたいなテンポのいい感じで、どんどんボケて、それに突っ込むみたいな漫才です。言葉が分からなくても、おもしろいのが何となく分かる。中国版は、彼らに帯で推薦文を書いてもらって出版しようと。中国じゃ、漫才をやってる人は少ないけど、うまくいけば人口が多いからビジネス的においしい」
似てるようで似てない、日本と中国。国家の仕組みも言語の体系も大きく違う。それでも、両方で大きな笑いを取る漫才コンビがいる。