ミスター新喜劇・内場勝則 地獄を見たから語れる「こんな素晴らしい仕事は他にない」

吉本新喜劇の元座長、内場勝則(62)が芸歴40周年記念公演を大阪・なんばグランド花月(NGK)で開催する(2023年1月11~17日)。黄金時代からリストラを経て、再び活況を呈する新喜劇。その表も裏も知り尽くす内場が、山あり谷ありの40年を振り返りつつ、新喜劇愛を語った。

お笑い

◆内場勝則(うちば・かつのり) 1960年(昭35)8月22日、大阪市生まれ。NSC(吉本総合芸能学院)1期生。妻は新喜劇の未知やすえ(59)。趣味は以前、読書だったが今は映画鑑賞。身長161センチ。

「吉本に入れてください」

内場が新喜劇の先輩だった未知やすえ(59=写真)と結婚してちょうど30年。芸歴40周年と、祝い事が続く。結婚のきっかけは、内場が病気でダウンしたことだった。

内場 うめだ花月(当時)の舞台けいこ中、倒れてしまいまして。(共演していたやすえに)誰かが「看病に行ったれ」と言ってくれたんですが、その時は「なんで私が?」と不満だったようです。それでも会いにきてくれた時「あ、この人と結婚するんや」という予感がしました。タイミングというか、運命でしょうね。

来年1月の記念公演では、もちろん夫婦共演が実現する。内場がやすえにやり込められたり、切れられたり、おなじみの爆笑シーンが展開されそうだ。

内場はNSC(吉本総合芸能学院)の1期生。ダウンタウン、トミーズ、ハイヒールらと同期となる。

内場 高校を出てから定職に就かず、プー太郎でした。何をやりたいのか、自分で答えが見つからなかったんです。たまたま喫茶店でウエーターをしていた時、吉本新喜劇の脚本家・竹本浩三さんが来られたんです。なぜか、その時「吉本に入れてください」といきなり話しかけました。

もともと芸人を志していたわけではない。お笑いは自分がやるのではなく、見るものだと理解していたが、突然の行動。「勉強せんかったら、吉本しか行くとこないで」とさえ言われる時代だった。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。