高橋幸宏さんのカッコイイ生きざま「YMOのドラマー」にとどまらない魅力とは
イエロー・マジック・オーケストラ、YMOのドラマー、高橋幸宏さんが1月11日に誤嚥(ごえん)性肺炎で、亡くなった。70歳だった。20年に脳腫瘍摘出の手術を行い、住まいのある長野・軽井沢で静養しながら復帰を目指していたが、かなわなかった。
音楽
深みのあるセクシーな声
幸宏さんは立教高校時代からスタジオミュージシャンとして活動。加藤ミカをボーカルに加藤和彦、高中正義、小原礼、後藤次利、今井裕など、日本の音楽シーンのレジェンドが集結した、アルバム「黒船」、そして「タイムマシンにお願い」で知られるサディスティック・ミカ・バンドにつのだ☆ひろの後任として参加する。
「サディステイックス」をへて、78年に細野晴臣、坂本龍一とYMOを結成。83年の散開(解散)までの5年間で、シンセサイザーとコンピューターを駆使したテクノミュージックのムーブメントの中心に位置した。79年「テクノポリス」、80年「ライディーン」は、日本のみならずイギリス、フランス、アメリカでも人気を呼んだ。70年代から80年代にかけて“ジャパン・アズ・ナンバーワン”をうたい、日本が世界のトップに躍り出た時に音楽界で世界に進出した。YMOの赤い人民服のステージ衣装を取り入れたのも、武蔵美でデザインを学んだ高橋さんだった。
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