こだまたいち モデル仲間の坂口健太郎、成田凌、宮沢氷魚が飛躍する中、自分なりの道
3人組フォーク・バンド「酔蕩天使」リードボーカルの、こだまたいち(32)には、フォークシンガーに加えて、俳優としての顔もある。1991年(平3)の設立以来、映画作りにこだわる所属事務所ディケイドに所属し、22年11月12日に公開された同社の設立30周年記念映画「ゆめのまにまに」で初主演を果たした。こだまのインタビュー後編は、音楽と並ぶ、もう1つの夢だった映画に出るまでの歩みを聞いた。
音楽
さらば青春の光
こだまは中学時代に、2歳上の兄が音楽の先生からもらったアコースティックギターを弾き、音楽の世界で生きていこうと心に決めた。映画に興味を持ったのも、兄から紹介され、79年の英国映画「さらば青春の光」を見たことだった。
「兄貴が教えてくれた英国のモッズカルチャーを描いた『さらば青春の光』を見たりしていく中で、映画と音楽の密接な関係性に気付いていって、映画に出てみたいと思ったんです」
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