「女を捨てよう」と決めた島田珠代が「パンダになる」と軌道修正に至った先輩の言葉
個性派ぞろいの吉本新喜劇にあって、その強烈なキャラクターは群を抜く。芝居の途中であっても、客席から手拍子が沸き上がり、その時だけはワンマンショーに。まさに無双。島田珠代(52)は35年間、舞台の上で自分のあるべき姿を追い求めてきた。「女を捨てよう」と心に決めた日、それを軌道修正するに至った経緯。紆余(うよ)曲折を経て、今は「私はパンダになる」と心境を打ち明けた。
お笑い
◆島田珠代(しまだ・たまよ) 1970年(昭45)5月10日、大阪市生まれ。高校生のとき、17歳で初舞台。大阪・心斎橋2丁目劇場を経て、吉本新喜劇で独自のキャラクターを発揮、注目される。22歳で「笑っていいとも!」のレギュラーに。東京の新喜劇メンバーとして活動後、06年以後、大阪での仕事を増やしていく。「パンティーテックス」「男なんてシャボン玉」「股間にチ~ン!」などギャグは多数。身長151センチ。
デビュー35年
デビューから35年。5月には記念イベントが予定されている。そして今春からは、報道番組に初挑戦。カンテレ「newsランナー」にレギュラー出演(火曜)し、街ロケや一般人へのインタビューにも挑戦している。
珠代 35年で初めてのニュース番組! 用意周到に準備していくのは得意じゃないので、もう勢いでぶつかっていきます。
初舞台は17歳。ダウンタウン司会の人気番組「4時ですよ~だ」(MBSテレビ)の素人参加コーナーだった。気がつけばレギュラー入りし、週に2度、生放送でネタを披露していた。
珠代 女子高に通ってましたが、先生のモノマネをして各クラスを回るなど、当時から笑いを取るのが大好きでした。知らないうちに友達のひとりが番組に応募していて、当日になって手を引かれ、制服のまま着いたのが大阪・ミナミの心斎橋2丁目劇場でした。
ダウンタウン、トミーズ、ハイヒールらを輩出し、吉本のお笑いの転換期になった2丁目劇場だ。
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