50年たっても“アツアツ”宇崎竜童コンサートを阿木燿子がプロデュース/インタビュー
歌手宇崎竜童(77)が、14日に「阿木燿子プロデュース 宇崎竜童コンサート~風のオマージュ2023~」のステージに立つ。昨年開催のコンサートの再演で、妻で作詞家の阿木燿子(77)と二人三脚で臨む。コンサートへの思いはもちろん、コロナ禍を経て変わったことや変わらないこと、50年以上寄り添って感じる夫婦仲などを語った。
音楽
◆宇崎竜童(うざき・りゅうどう) 1946年(昭21)2月23日生まれ。京都府出身。明大法学部卒。大学時代に阿木燿子と知り合い71年に結婚。73年6月にダウン・タウン・ブギウギ・バンドを結成。76年内藤やす子の「想い出ぼろぼろ」、81年山口百恵の「横須賀ストーリー」で日本レコード大賞を受賞。84年には竜童組を結成した。81年に映画「駅-STATION」で日本アカデミー賞助演男優賞を受賞するなど俳優、映画監督、音楽プロデューサーとしても活躍。19年には阿木とともに岩谷時子賞特別賞受賞。
◆阿木燿子(あき・ようこ) 1945年(昭20)5月1日生まれ。横浜市出身。明大文学部卒。75年に「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」で作詞家デビュー。宇崎とのコンビで山口百恵の「横須賀ストーリー」などのヒットを飛ばすなど約1500曲を作詞。女優、作家としても活躍して「TANNKA 短歌」(06年)で映画監督にも挑戦。06年に紫綬褒章、18年に旭日小綬章。
テーマは「時代」
終始、おだやかな雰囲気が2人の間に漂っていた。笑顔が絶えず、互いにツッコミ合う様子は、付き合いたてのカップルのような新鮮さや“アツアツ”さを感じさせた。宇崎が「(阿木は)人生のナビゲーターでプロデューサーですから」と言うと、隣にいる阿木が「よく言うわよ」と口では言うものの目はうれしそうに、そして少し照れくさそうな表情を浮かべた。
そんな仲むつまじい2人が、昨年の再演となるコンサートを開催する。
阿木 1部はこれまでお世話になった、亡くなった方に対するオマージュで2部は未来志向という感じです。大きなテーマの中に「時代」があるかな。例えばウクライナ戦争もあって、コロナもあって。この時代に今、生きているんだっていうのがテーマでしょうか。
宇崎 こちら(阿木)のおっしゃることは大人っぽい。受けて立つ方はもっとうんと幼稚で。来ていただいたお客さんに十分楽しんでもらえたら。共有していることは「今を楽しんでもらいたい」ということです。
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