水森英夫氏と「懐メロボーイ」三丘翔太がお年寄りを元気に!80歳以上カラオケ大会開催

演歌界の懐メロボーイ、三丘翔太(29)が昨年10月にリリースした「発車のベルが長すぎる」の80歳以上を参加資格にしたカラオケ大会が、6月14日に東京・Jスクエア品川で開催される。三丘の師匠で、同曲の作曲家水森英夫氏(73)が提唱して実現した。ポストコロナの令和の時代になぜ懐メロなのか。水森氏と三丘の師弟に聞いてみた。

音楽

水森英夫(みずもり・ひでお) 1949年(昭24)9月18日、栃木県日光市生まれ。63年「悲しきジンタ」で歌手デビュー。71年に三音たかおの名義で発売した「たった二年と二ヶ月で」を、76年に水森英夫名義で再発売してヒット。77年、歌手を引退して作曲活動に。00年、門下生の氷川きよしが「箱根八里の半次郎」でデビュー、日本レコード大賞最優秀新人賞。01年「大井追っかけ音次郎」、02年「きよしのズンドコ節」がヒット。06年「一剣」で日本レコード大賞。他に山内惠介、森山愛子、青山新など門下生多数。

三丘翔太(みつおか・しょうた) 1993年(平5)11月30日生まれ、横浜市出身。カラオケ喫茶を営む祖父母の影響で、小さいころから演歌に興味を持つ。09年に作曲家水森英夫氏にスカウトされる。16年「星影の里」で歌手デビュー。同年、初のアルバム「翔太のお品書き」発売。NHK BSプレミアム「新・BS日本のうた」に“懐メロボーイ”として定期的に出演中。特技はチューバ、コントラバス。趣味はちょうネクタイ集め。158センチ、49キロ。血液型A。

大人の世界観

「発車のベルが長すぎる」のカラオケ大会、しかも80歳以上でやることに審査委員長を務める水森氏は「三丘には、ずっと古い曲調の歌を歌わせてきたんですよ。若いのに流行の歌より、古い方が味わい深い。今回のオリジナルでは、ド演歌ではなく、懐メロ風に歌わせることにした。サウンドも昔風にしてね」。

2016年(平28)のデビュー以来“かわいい孫”のイメージと、若いのにド演歌でこぶしをコロコロ回す三丘だったが「発車のベルが-」でガラリと変えた。三丘は「男女の別れを歌った、初めての大人の世界観の歌です。こぶし回しの少ない歌い方というか、昔の流行歌っぽい歌唱法を伝授していただいて歌わせていただきました」と振り返る。

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