渡辺正行「解散考えていた」時の1本がウケ「赤信号」がTVデビュー/インタビュー2

コント赤信号のリーダー、渡辺正行(67)が、恒例の熱海五郎一座・新橋演舞場シリーズ第9弾の東京喜劇「幕末ドラゴン~クセ強オンナと時をかけない男たち~」(5月31日~6月25日)に出演する。高齢者ばかりの劇団が幕末にタイムスリップし、坂本龍馬や新選組と出会う爆笑サバイバルを演じる。また、1986年(昭61)から主催し、数々の東京芸人を輩出してきた「ラ・ママ新人コント大会」は400回を数えた。渡辺の現在、過去、未来について聞いた。取材では“お約束”で、コーラも飲んでもらった。

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花王名人劇場

コント赤信号を結成して、ストリップの渋谷道頓堀劇場で修行を積んだ。テレビの漫才ブームは遠い世界のことだった。

「解散を考えていた時に出たライブのためにコントを1本作った。それが、僕が兄貴をやって『待たせたな~』と登場する暴走族コント。ライブでウケて、いきなりフジテレビ系『花王名人劇場』への出演が決まったんです。それが意外とウケてね。だから、いわゆるお笑いライブの経験はないんですよ。それが80年で、赤信号のテレビデビューでした。先輩の三宅裕司さんたちは、まだ劇場でお芝居やってる時に僕らはテレビに出られるようになったんです。82年からは『オレたちひょうきん族』のレギュラーになりました。でも、ネタを作らなきゃいけないんで、三宅さんたちの劇団の舞台を見て『このギャグをもらえませんか』って。『いいよ、いいよ』って、三宅さんにもらったギャグをすぐテレビでやるとかね、そういう具合でした。産地直送ギャグとか言ってました」。

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