プライド捨てた起業家島田晴香、AKB48経験武器に育成&働きやすい社会づくり/後編

「アイドル」の長い歴史の中で、特に2010年代からは、05年12月に誕生したAKB48を筆頭にさまざまなアイドルグループが誕生し、「アイドル戦国時代」といわれた。

光り輝くステージで、きらびやかな衣装をまとって歌い踊るだけでなく、SNSなどの興隆も相まって、グループのストーリー性、人間ドラマが、多くの人の心をとらえてきた。

一方で、数え切れないほどのアイドルが誕生したことで、近年は「セカンドキャリア」にも注目が集まっている。芸能界で夢を追い続ける者もいれば、新たな目標に向かって別の世界に進む者もいる。「人生いろいろ」。Next Stageに立つ、いまに迫っていく。

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第1回は、AKB48の9期生だった島田晴香(30)が登場する。後編では、芸能界引退後の葛藤や、「元アイドル」「元AKB48」と呼ばれることについて、さらにAKB48を経験したからこその「現在(いま)」に迫った。(敬称略)

『元AKB48島田晴香「やりきった」表舞台から、後輩たちを「支える」裏方へ』前編はこちら

元AKB48で「Dct」社長の島田晴香さん

元AKB48で「Dct」社長の島田晴香さん

◆島田晴香(しまだ・はるか) 1992年(平4)12月16日、静岡県生まれ。09年9月、AKB48の9期生オーディションに合格し加入。10年12月、正規メンバー昇格は発表され、11年6月結成のチーム4では一時キャプテン代行も。11年4月、テレビ東京ドラマ「マジすか学園2」出演。12年3月、シングル「真夏のSounds good!」で初選抜入り。同4月、日本テレビ「私立バカレア高校」出演。同8月、チームKに異動となり、15年3月から副キャプテン。17年1月、テレビ朝日「豆腐プロレス」出演。同11月にグループを卒業し、同年末に芸能界を引退。20年5月「Dct」を起業。血液型B。

言いたくない

グループを卒業し、芸能界を引退すると、英ロンドンに語学留学にわたった。当初は「スポーツマネジメント」に関わる仕事を志し、その後「アイドルのセカンドキャリア」に目が向いた。社会人経験もなかったため、帰国後は都内の広告代理店で働き始めた。

「代理店時代は、最初は『元アイドル』というのがバレるのが嫌でした。もはやAKB48とか、絶対言いたくないって感じだったんです…(苦笑い)」

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エンタメ

大友陽平Youhei Ohtomo

Saitama

1983年5月、埼玉県生まれ。2007年に入社。広告部、メディア戦略本部(広告担当)をへて、13年11月から芸能記者(音楽担当)に。
AKB48グループやLDHなどを担当し、AKB48公式10年史「涙は句読点」、「LDH PERFECT NEWS」などの発行も担当。
22年12月から芸能デスク。元高校球児(捕手)で、現在もOBOGチームで活動し、19年の「マスターズ甲子園」で甲子園“初出場”。もっとも趣味は、サッカー観戦(浦和レッズ)。
X、インスタグラムともに「@nikkan_ohtomo」。血液型O。