「10代って初々しい」と感じる広瀬すずの楽しみは「年を重ねること」/インタビュー
女優広瀬すず(24)が、公開中の主演映画「水は海に向かって流れる」で、これまでにない役柄を演じている。「恋愛はしない」と宣言している26歳のOL榊千紗。そして相手役は10歳も年下の高校1年の熊沢直達(大西利空=17)だ。いつもかわいく笑顔の似合う広瀬が演じる“年上のお姉さん”の実像にせまってみた。
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◆広瀬(ひろせ)すず 1998年(平10)6月19日、静岡県生まれ。姉アリスの所属事務所にスカウトされ、12年にミスセブンティーン。13年フジテレビ系「幽かな彼女」で女優デビュー。15年日本テレビ系「学校のカイダン」で連続ドラマ初主演。同年映画「海街diary」で日刊スポーツ映画大賞新人賞。17年「ちはやふる」で映画単独初主演。18年日本テレビ系「anone」主演。19年NHKテレビ小説「なつぞら」ヒロイン。特技はバスケットボール。趣味は音楽鑑賞。好きな食べ物はニラ。159センチ。血液型AB。
どんだけ“妹感”出てたんだろう
今回演じる榊千紗は「恋愛はしない」と冷めた宣言をしている26歳のOL。今月19日に25歳の誕生日を迎えるが、まだセーラー服さえ似合いそうな広瀬にとっては、驚きの役柄だ。
「大人の役って初めてなんですけど、全ての取材といってもいいくらい『お姉さんの役ですね』って言われるんです。どんだけ私、世の中に甘えながら“妹感”出てたんだろうと思って(笑い)」
26歳のOL榊と16歳の高校生・直達は、シェアハウスで共同生活を送る。毎日を淡々と過ごす榊に淡い思いを抱いた直達は「俺も恋愛しません」と言うが、2人の親同士には複雑な過去があった。その心情をこまやかに描いていく。
「今まで、こういう役ってなかった。そういう年齢になって来たのかと、意外とすんなりと受け止められました。これがリアルに20代後半になってからやるのと、今こういう経験をしてみたいという思いも含めて、すごく興味深かった。シュールでポップなものでも、どこかにちゃんと人間ドラマが一筋通っている。そういう繊細さがたまらない描き方でした」
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