中日チアキッズからアイドルに「全部経験できた」竹内彩姫は裏方で広報・宣伝に奮闘中

「アイドル」の長い歴史の中で、特に2010年代からは、05年12月に誕生したAKB48を筆頭にさまざまなアイドルグループが誕生し、「アイドル戦国時代」といわれた。

光り輝くステージで、きらびやかな衣装をまとって歌い踊るだけでなく、SNSなどの興隆も相まって、グループのストーリー性、人間ドラマが、多くの人の心をとらえてきた。

一方で、数え切れないほどのアイドルが誕生したことで、近年は「セカンドキャリア」にも注目が集まっている。芸能界で夢を追い続ける者もいれば、新たな目標に向かって別の世界に進む者もいる。「人生いろいろ」。Next Stageに立つ、いまに迫っていく。(文中敬称略)

その他エンタメ

<アイドルのセカンドキャリア~竹内彩姫・前編~>

きらびやかなステージの裏側には、数多くのスタッフの存在がある。連載第3回に登場するSKE48の6期生だった竹内彩姫(23)は、現在、同グループが所属する会社で汗を流している。前編では、竹内のアイドル人生とともに、裏方に転身するまでの過程に迫った。

竹内彩姫「1人の嫌いより100人の好き信じて」架け橋となって後輩たちを夢の場所へ 後編はこちら>>

◆竹内彩姫(たけうち・さき) 1999年(平11)11月24日、愛知県生まれ。小学生時代は、プロ野球中日のチアチーム「チアドラキッズ」に所属。13年2月、SKE48の6期生としてお披露目され、15年3月に正規メンバーに昇格。選抜総選挙は、第5回(13年)から圏外→外→外→31→56→51位。16年8月、シングル「金の愛、銀の愛」で初選抜入りし、選抜計8回。21年5月末にグループを卒業して芸能界を引退し、翌6月に「株式会社ゼスト」入社。血液型B。

元SKE48で現在「ゼスト」社員の竹内彩姫さん

元SKE48で現在「ゼスト」社員の竹内彩姫さん

取材前日もMV撮影に

取材場所には、大きなキャリーケースを引いて現れた。取材前日は、7月5日発売の新シングル「好きになっちゃった」のミュージックビデオ撮影に立ち会っていた。

「現在は、SKE48を運営する株式会社ゼストのメディアリレーションズ&キャスティング部という部署に所属して、広報の仕事をしています。プレスリリースを書いて発信したり、ラジオ局や出版社周りに宣伝に行ったりと、広報と宣伝を合わせた形の仕事をしています」

アイドルとして8年半活動し、現在はアイドルを運営側から支えている。そんな竹内は、少女時代からアイドルになりたかったわけではなかったという。

本文残り76% (2235文字/2956文字)

エンタメ

大友陽平Youhei Ohtomo

Saitama

1983年5月、埼玉県生まれ。2007年に入社。広告部、メディア戦略本部(広告担当)をへて、13年11月から芸能記者(音楽担当)に。
AKB48グループやLDHなどを担当し、AKB48公式10年史「涙は句読点」、「LDH PERFECT NEWS」などの発行も担当。
22年12月から芸能デスク。元高校球児(捕手)で、現在もOBOGチームで活動し、19年の「マスターズ甲子園」で甲子園“初出場”。もっとも趣味は、サッカー観戦(浦和レッズ)。
X、インスタグラムともに「@nikkan_ohtomo」。血液型O。